大人の感想文

二条彪先生の「台東区若手経営者サポートセミナー」が始まり、宿題が出ました。

それは、小説を読んで気づいたことを書け、というもの。先生は以前から、小説を読んで人間の感情の機微を学ぶことが大事だ、と説いておられます。

以下↓その宿題です。

小説の題名:夜明けのハンター 文明開化物語

著者名:三条杜夫

内容説明:

近代日本の幕開けとともに英国から神戸へ来たE.H.ハンター。牛肉文化、造船、たばこといった事業を展開、国際結婚もして、日本の近代化に大きく貢献。彼のもたらした風は21世紀の今も現在に息吹く。鎖国の長い眠りから覚めた日本が大きく変貌を遂げた文明開化の時代。時の流れに翻弄されながらも、いのちの炎を燃やして産業、文化の道を切り開いた人たち。ハンターの生き様を縦糸に、彼と関わる人々の活躍ぶりを横糸に、現代日本の原点を綾なすエピソードの数々を綴る小説。

気づいたこと:

・とにかく登場人物たちの創業者精神・チャレンジ精神がスゴい。産業化できると思った事業には、次々に手を出す。一見「いい加減」にすら見えるが、勿論失敗した場合の責任は自分が負う。日本で自殺した英国人もいた。現代人にはマネできない行動力。

・登場人物たちは産業化できると思った事業のすべてに着手したわけではなく、社会貢献になると信じるものを選んで着手している。そうすると自然に人が集まってくるので、次々に事業に着手しても、人材が不足しない。応援してくれる外部の人にも恵まれる。

・登場人物たちは、退職者と険悪にならず人間関係を継続している。独立する時に別の商圏に移るなどマナーを守っている。

・「日本人以上に日本人らしい」外国籍の登場人物たち。生まれ出た土地でなくても、深く学べば、その土地の人に成れる。

・本を刊行することについて、地元神戸のスポンサーを募っている。つまり商業出版と自費出版の中間形態の本。本が売れず、本が出しにくい情勢の中で、なんとか刊行する手法として評価できる。

・地域活性化の手法として評価できる。実際、この本は地域活性化を目的として刊行された。現代の、地元の人間が開拓者の精神を学べるので、大変良い。下手にB級グルメを開発するより、よほど良い手法。

(以上)

えっ、その本は御所坊の御主人から貰ったものだろう って?

そ、そうですけど、何か?

「小説を購入して感想を書け」っていう宿題じゃないですからね。ふん。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.295日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: 台彪会,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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