金花糖
ある朝、新聞を開いたら、知人が大きな写真で載っていて驚きました。
その記事は、
「金花糖作り 後世に残す 菓子卸業社長、木型託され挑戦」
というものでした。
「菓子卸業社長」というのは「萬年堂」社長の鈴木真善さん。台東区の、二条彪先生の経営セミナーの受講者の集まりである「台彪会」の仲間で、普段は江戸駄菓子が中心の御商をなさっています。
記事によりますと、金花糖(きんかとう)と言いますのは、
「魚や野菜をかたどった色鮮やかな砂糖菓子で、かつては結婚式の引き出物や節句に欠かせなかった金花糖。都内では製造が途絶えていたが、台東区の菓子卸業者が「伝統の菓子を後世に伝えていきたい」と、金花糖作りに取り組んでいる。」
へええ、私はよく知りませんでした。
「鈴木さんによると、都内での金花糖の製造は、6、7年前に廃業した墨田区の菓子店を最後に途絶えてしまったという。ただ、砂糖液を流し込む100種類以上の木型など、今ではなかなか手に入らない金花糖作りの道具は、菓子店の店主と長年の取引があり、以前から金花糖作りに興味を持っていた鈴木さんに託された。」
ほお!しかし、
「卸業者の鈴木さんは菓子作りは全くの素人。本業が忙しく、しばらくの間、金花糖の道具は保管したままだった。昨年11月、「消えようとしている伝統の菓子をなくしてはいけない」と金花糖作りに本気で取り組む決心をした。」
ほお、ほお!
「しかし、道具はそろっていても作り方が分からない。砂糖を煮詰める温度や時間、空気を含ませる混ぜ加減、木型に流し込むタイミングなど、試行錯誤を繰り返してきた。「今でも失敗の方が多い」といい、まだ、一日約70個程度作るのが限界だ。」
「現在、店頭には猫の親子やフクロウなど約10種類の金花糖が並ぶ。お祝いの贈答などに使う客が購入していくという。」
「鈴木さんは『金花糖は、日本人になじみ深い、温かみのあるお菓子。若い人にも愛されるように心を込めて作りたい』と話している。」
実に素晴らしい取り組みです。
鈴木さんはFBもなさっているので、書き込みさせていただくと、
住吉さん
素晴らしいーなんて照れるなぁー
ありがとうございます!
と返事が。
うーん、
Bravissimo!
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
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是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.139日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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