田舎者
実に私の不徳の致す所なのですが、お客様から、
田舎者扱いされて不愉快だった!
という御指摘をいただいてしまいました。
具体的には「スカイツリーに行って来たと言ったら⇒鼻で笑われた」という内容です。
勿論申した本人に悪気があるはずも無く、お客様との会話を盛り上げようと笑っただけなのですが、それを「鼻で笑われた」と解釈されてしまうと、今後スカイツリーの話しをしずらくなるので、困ります。
実際には、浅草の人でスカイツリーに登ったことのない人が沢山いるんですけどね。
私が応援している地方在住者は、皆さん、田舎暮らしに喜びと誇りを感じている方ばかりなので、正直、この話しは理解不能でした。
で、こういう発想になってしまう方の心理を知るべく、ネットの相談コーナーを開けてみました。
ネットには「田舎者とはどんな人ですか?田舎者になりたくないです。」という地方出身者の方からの相談が書き込まれていました。
相談者の知人が「都会に負けないようにする無理な姿勢」の人で、それが田舎者っぽくて見ていられないのだとか。それに対する回答がこれ↓です・・・
「(その方は)若いときに東京にあこがれていたのに、勇気がなくて田舎を飛び出せず、平平凡凡の人生で、あこがれの気持ちが消火できずに燻ったままなのです。そして、都会へのあこがれを忘れようとしている中で、都会の話を出されると、悔しさとか劣等感が沸き起こって拒絶反応を示すのだと思います。」
うーん、なるほど、単純な東京=田舎の問題ではなく、人様の人生の満足度の問題と捉えると、話しはかなり違って来ますね。
「私も大学が田舎で、夏休みに東京の大学に行った同級生のおみやげ話を聞かされて、いてもたっても居られず、東京の大学に入学しなおしたくらいですから、あこがれる人の気持ちが強ければ、そういった反応も出るでしょう。」
「一回でも東京に出て、ああ、こんなもんかと思えれば大丈夫でしょうけどね。例えば、異性関係が一度も無い人が、友達から異性との楽しい話をされたら面白くないですよね。それと同じだと思いますよ。」
私自身も、そう言えば、丸の内や大手町辺りを通りかかると、
超一流企業にお勤めの方の人生って、どんな感じだろう・・・と想像してしまうことがあります。
私にも大手企業での勤務経験が8年間ありまして、退社時に係長に成ってはいましたが、実権があるのは、やはり部長以上ですから、「こんなもんか」と思えたかどうかはスレスレと言えましょう。
でも、地元で「燻る」かどうかは、結局本人の問題ですよね。
実際問題、田舎者意識=燻り感に業務上気をつける必要性はあるのでしょうが、個人的には同情はしませんね、悪いけど。
どうか、あなたの土地で華開いて下さい。
東京暮らしより素晴らしいかもしれませんよ。
追伸①
ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!
この本について詳しくはこちらです。
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追伸②
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.023日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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