普茶料理ランチ、竜泉にて
6/1昼、台東区竜泉にある、普茶(フチャ)料理の「梵(ボン)」さんへ行ってきました。
実は、東京商工会議所台東支部青年部の、月例会の内の1回として、
「主任ナビゲーター・住吉史彦と行く、下町の食文化を担う老舗・名店シリーズ」
という、食べ歩き企画があります。既に、過去8回開催していて、恒例企画となっていますが、当然、毎回私が万事を手配して、青年部の諸君を、私推薦の御店へお連れしています。
これまで、すき焼きの「浅草今半」さん、「どぜう飯田屋」さん、豆腐の「笹乃雪」さん、桜鍋の「中江」さん、おでんの「大多福」さん、鰻の「やっこ」さん、洋食の「香味屋」さんなどで開催し、食事をするだけでなく、毎回、その店のご主人さんまたは若旦那さんから、それぞれの御料理についてのレクチャーを受けてきました。
自分で言うのもなんですが、毎回、大人気・大盛況の企画です。
7月に、その第9回を「梵」さんで予定していますので、6/1は、その下打ち合わせというわけです。
同行は、青年部のT幹事長の他、私と一緒に、このシリーズの幹事をしてくれている、「どぜう飯田屋」の若旦那・II田君も一緒です。そうです、II田君は、このブログに頻繁に登場する、浅草料理飲食業組合のII田組合長のご子息です。日頃私は、親父殿にお仕えしていますが、ご子息には、この企画を手伝ってもらっているわけです。
さて、普茶料理と申しますのは、精進料理の一種ですが、江戸時代初期に、中国(明)から隠元禅師が渡来され、宇治に黄檗(オウパク)山萬福寺を建立された時から伝わっている料理です。
だから餡の使い方や、豆腐・ごま油を多用する点などが、微妙に中華料理風です。
また、面白いのは、擬製料理と言いまして、精進OKの食材で、魚や肉の代替品を造るところです。例えば豚肉の擬製品は、わらび粉を練り、薄く伸ばして形作り、油で揚げるそうです。これが、食べると本当に豚に思えるから、大したものです。
今回、普茶料理を選んだのは、青年部の連中の、止まる所を知らない煩悩にブレーキをかけるため、では勿論なく、ベジタリアンの方に対応できる料理屋を、青年部の面々が知っておいた方が良い、と思ったからです。
東京スカイツリーが出来て、ますます海外からのゲストが増えています。しかし鎌倉と違って、浅草近辺には精進料理の店が大変少ないので、こうした御店は貴重です。
6/1は、幸い、ご主人のFさんがご在店で、もろもろ打ち合わせできました。我々の用件にも、いちいち真面目に・丁寧に応対していただき恐縮してしまいました。
まずは、これでひと安心。今回も当日は、楽しくレクチャーを受け、もちろん宴会も盛り上がるでしょう。
めでたし、めでたし。
あ、そうだ、青年部の連中には、「梵」さんでの宴会が終わったら、そこで大人しく撤収して、その後煩悩ワールドへ出動することなどないように、くれぐれも、今から注意しておこう!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*「梵」さんについては、こちらです。
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