赤こんにゃく

 たまにツイッター検索を、「すき焼き」というキーワードでしています。

 先日も、そうしておりましたら、信長ネタが御専門の「魔王の小姓(広報助手)」@mori1582oranさんという方が、

「すき焼きに入れると美味いのです。先日のBSで放映されていた近江八幡近辺を取り扱った番組でも、すき焼きには赤こんにゃくが普通に入っておりましたが(笑)。」

とツイートしておいででした。

 この頃は、ちょうど弊店の「変わりザク」で「赤こんにゃく」をご提供していた時期だったので、

 おお、近江八幡では、やっぱりすき焼きに「赤こん」入れるんだ!

と思うと同時に、

 なんで信長ネタが御専門の方が、「赤こん」のことツイートしてるんだろう?

と思い、もう少し調べますと、

 http://www.aka-kon.com/

というサイトがあって、それによりますと、

 この赤いこんにゃくは織田信長に所縁があると言われているのだそうです。

 派手好みの織田信長が、こんにゃくまで赤く染めさせたのが、近江八幡の赤こんにゃくの由来だとかで、また「左義長まつり」の山車に飾られる赤紙にヒントを得て、近江商人が考案したとも言われているとか。

 へー。知りませんでした。

 でも正確な資料は残されていないそうな。

 まあ正確でなくても、「良し」としましょう。「変わりザク」は、そもそも洒落ですので。

 ちなみに、この独特の赤色は酸化鉄で、怪しいものではありません。とうがらしを想像させる赤色ですが、別に辛子が入っているわけではありません。食べてみると、ごく普通のこんにゃくです。

 で、近江八幡では、こんにゃくといえば、この「赤」なのです。初めて見る方はちょっとびっくりなさるかもしれません。

 全国的に見ても珍しい赤いこんにゃくですが、八幡では普段の食卓にのぼり、また冠婚葬祭等にもかかせない食材だとか。スーパーや食料品店で、いつでも手に入るそうな。ずいぶん昔から、赤こんにゃくは八幡の人々の生活と共にあるのです。

 面白いですね、日本の食文化。

 その食文化を採り入れていきたいものです。

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

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 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて752日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM
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4 Comments »
  1. お世話になります。
    いつも楽しく拝読させて頂いてます。

    やはり「赤コンニャク」は地域色が強いので、一般的には馴染のない方が多いんです。って云うより、赤く発色させる「三二酸化鉄」俗に云う「ベンガラ」は、あの地区だけに許可されてる添加物なんで、本場群馬でもコンニャク作りには使えないんですよね。不思議ですね?・・・

    蛇足ですが・・
    群馬では有名なあの軽い口当たりの「銘菓 磯部せんべい」に使う炭酸泉もこの地区だけに許可された添加物。他所の温泉地で売ってる「炭酸せんべい」の製造元は磯部地区製が多いんですよ。

    Comment by たつじん — 2012年3月21日 10:35 AM
  2. へえー、添加物に「地区だけ許可」があるとは、不勉強で知りませんでした。そういうリストを作ったら、面白いかもしれませんね。また「すきや連」席上での話しのネタが増えました。有り難うございます。

    Comment by F.Sumiyoshi — 2012年3月21日 11:06 AM
  3. ちんやさんで赤蒟蒻を頂いて気になっていたので、ネット検索して製造発売元に電話し「赤」の謎は判明しましたが、2月9日に「達人」の見せを訪ねた時に〜プラス〜詳しい内容を達人から聞き、改めて「好奇心!」って必要!!と思いました。
    「食」の世界って、ふか〜い!ですね。

    Comment by kawarizaku — 2012年3月21日 4:42 PM
  4. どうも、その節はありがとうございました。是非またお越し下さい。追伸、寒い中下仁田へ行かれたんですね。御熱心ですばらしいです。

    Comment by F.Sumiyoshi — 2012年3月22日 1:55 PM
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