鰻文化がピンチです。
鰻の業界が大変なことになっている模様です。
鰻の資源枯渇によって仕入れ価格が大暴騰して、廃業せざるを得ない鰻屋さんも出てきそうだ、とか。
その暴騰ぶりは、
今まで、うな丼・うな重を1人前2.500円、3.000円くらいで食べていたものが5.000円、6.000円で食べられるかどうか、というレベルに、近い将来なるそうで、深刻です。
知人で名店「いづもや」の若旦那である、Iさんが、そうフェイスブックに投稿されていました。
鰻というと、完全養殖に成功したと聞いていましたが、しかし、
「確かに鰻の完全養殖は成功してます。ですが、今現在育てられる匹数はうなぎ屋さん30軒ほどが1日営業出来るくらいなんです。つまり全国何百軒、何千軒とあるうなぎ屋さんは1年を通して営業ができないレベルでしかないんです。」
その他は、やはり日本近海に泳ぎ着いたシラスウナギを獲って、それを養殖で育てるのだそうです。
ということで、完全養殖は特効薬にはならない模様です。
こうなった原因は、シラスウナギの激減ですが、減少の要因としては・・・
・エルニーニョ等による海流の変化、それに
・天然鰻を獲ってしまったり、
・シラスウナギを根こそぎ獲ってしまうことなど、
だそうです。
「大手小売りや、外食チェーンも鰻を扱うようになって久しいですが、そういったベルトコンベアーでの大量生産も大幅な値上がりの一つの要因です。ですが、どこも商売ですから、どこをどう止めるとか、そういうところになかなかすすんで行かないのも現実。」
やっぱり!
私は、コンビニだの居酒屋だのが、「丑の日」フェアをやったりするのを、かねてニガニガしく思ってきました。
蒲焼レトルトを通販するのも同じく反対です。
鰻は、鰻屋さんで食べれば良いのに!
このまま行くと「資源が枯渇し、ワシントン条約等で鰻を採る行為自体が禁止されてしまいかねません。」
皆さん、日本の鰻文化がピンチです。
鰻をどう食べるべきか、皆さんにも、お考えいただきたいです。
ヨロシクです。
追伸
毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行。是非お求め下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて687日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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