産地見学ツアー
11/23に第10回「すきや連」を、群馬県前橋市のすき焼き店「牛や清」さんで開催しました。今回も定員オーバーの、多数の皆様のご参加があり、大盛況。上州和牛を堪能しました。
さて今回の「すきや連」の特徴は、宴会の前に「産地見学ツアー」が付いていたことでした。
ネギ栽培の「小金沢下仁田ファーム」さん
蒟蒻・白滝メーカーの、「小金澤下仁田蒟蒻」さん
原木しいたけ栽培の「松浦しいたけ園」さん
の3箇所を訪問しました。いずれも、真面目に昔ながらの製法で生産している方々です。
「百viewは一見に如かず」とは良く言ったもので、勉強になることがたくさんありました。
でも画期的な新知識があったかと言えば、実はそうではありません。トリビア的な新知識はたくさん得ましたが、根本的な部分では旧知の範囲内でした。
それは何故か?
⇒皆さん、真面目に昔ながらの製法で生産しているので、おおよそ食材辞典や調理用語百科に載っている通りに作っておいでだからです。当たり前ですね。
「こういう製法で作っている生産者は、だいぶ減りました」
と聞かされましたが、
「へえ、そうなんだ。なんでだろう?この製法じゃあ、儲かんないの?」
という疑問がモヤモヤとして残ります。
その疑問の答えですが⇒勿論、儲かんないのです。ご本人に聞いたわけじゃないですけどね。
「他の製法」と言うより、ホンモノに似たようなマガイものを、安いコストで作る方法が出来てきているので、利益を出したい人は、そっちの製法へシフトしているのだと思います。
マガイものでなくても、日保ちを長くするために保存料を投入することで、製品廃棄コストを少なくする業者もでてきました。そういうことをせず、昔ながらの製法で生産していると、割高になってしまい、味のわかる少数の人にしか買ってもらえないのです。
で、今回思ったことなのですが、
むしろ、マガいもの工場を見学するのが勉強になるかも!
ということです。
へえー、こんなやり方で作ってたんだ!信じられない!そんなもの、ゼッタイ食べるもんか!
という展開の見学も勉強になりそうだなあ、と思った次第です。逆説的ですが。
皆さん、いかが。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて632日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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