マンドリンアンサンブル
マンドリンのコンサートに行って来ました。
「国際後継者フォーラム設立5周年企画 東日本大震災チャリティコンサート
青山忠マンドリンアンサンブル演奏会〜薫風浪漫 きらめくマンドリンの調べ〜」
というコンサートで、場所は代々木のHakuju Hall(ハクジュホール)でした。
マンドリンのコンサートというのは珍しいですね。
日本はマンドリンの演奏人口が世界一だとかで、学生のマンドリン・クラブは盛んですが、プロの演奏家は少なく、コンサートも多くはないと思います。
私も、学生時代はマンドリン・クラブに友人がいたので、そのコンサートを聞きに行ったものですが、たぶんそれ以来だと思います。
このコンサートが珍しいのは、それだけではありません。国際後継者フォーラムという、経営コンサル会社の主催だということです。私が「台東区若手経営者サポートセミナー」でお世話になっている、二条彪先生の会社の主催です。
普通、クラシック音楽のコンサートは、「よび屋」と言われる、音楽事務所が興業元になりますが、このコンサートは、経営コンサル会社が日頃コンサルしている、経営者達のために開いた、マンドリンのコンサートなのです。
珍しいでしょう。
だから演奏だけでなく、合間にトーク・セッションがありました。二条彪先生、マンドリンの青山忠さんの他、キャスターの藤沢久美さんも迎えてのトークでした。
そういうメンバーなので、話しは自然と、青山忠さんがプロ奏者として「売れない」時代にどう過ごしていらしたか、どうやって仕事を獲って、プロとして食えるようになったか・・・そういう話しから始まりました。
なんでも、大学卒業後7〜8年間食えない時代があったそうで、その間はアルバイトで食いつないだのだとか。そして当然、たまに出してもらえるステージがあれば、絶対に次の仕事につなげる結果を出さないといけない、そういう状況だったのだとか。厳しいですね。
こういう話しは、演奏だけを楽しみにして来た人には、もしかすると、興をそぐ内容かもしれません。
しかし今回、客席はほとんどが、どこかの会社の社長さんたちですので、皆さん、売上が立たない時の辛さがわかります。商品として売れない時代にも、技術を磨き続けた方の演奏だと思うと、一音も聞き逃せませんね。
実は私は、この所ハードワークで疲れ気味だったものですから、
マンドリンアンサンブルねえ、繊細な音だしなあ、寝ちゃうかもねえ・・・
と思って行ったのですが、有り難いことに、そんなことは全くありませんでした。
私以外の聞き手の皆さんも、初めてのマンドリンのコンサートなのに集中して聞き入っていたようでした。
しかも、だんだん集中力を上げているように思いました。最初の内は、どうも演奏後の拍手が早過ぎる人がいて、ハクジュホールの素晴らしい残響を楽しめませんでしたが、最後の方はだんだん、そういうことがなくなり、アンコールの後の拍手のタイミングは、ジャストだったと思います。
客が聞き入っているコンサートというのは、本当に良いものです。奏者との間に心が通った気がします。
回を重ねることが、できる企画と思いました。
追伸
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