「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」六夜連続興業の内の第五夜=戦時下
弊ブログは連続更新365日へ向けてカウントダウンに入っております。
題して、
ブログ連続更新365日記念スペシャル
「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」
六夜連続興業の内の第五夜=戦時下
私が「ちんや」の社長に就任しましたのは、平成13年(2001年)8月のことです。
その翌月に、日本で初めて、BSEの問題が勃発しました。弊店の売上は半分に成りました。当時は景気も悪い頃でしたので、ヒジョーに辛い状況に、イキナリ突入しました。
弊店の売上が減っただけでなく、突然「食の安全」がおびやさかれた結果、日本中が、軽いパニック状態になりました。その後、今日に至るまで、次々にいろいろな食品の安全性が問い正されるようになり、法律や制度、表示の仕方が次々に変わり続けてきました。そうした、食の世界の激動期の入り口が、この、平成13年のBSE問題でした。
でも当時は、そこまでの事が起こるとは、まだ想像しておらず、なにしろ、売上が半分に成ったことで、弱ってしまいました。
この同じ9月に、アメリカではアルカイーダの同時多発テロがありました。そう、9.11の事件です。
この時ブッシュ大統領は声明を出し、
・これはテロリストとの戦争だ。
・テロリストを必ず捕らえて裁きに掛ける。
・テロリストとは交渉しない、と宣言しました。
この内の、特に3番目はその後に外交上のネックとなり、アメリカが世界の中で、孤立する遠因になっていくわけですが、この当時、そんなことは思いません。むしろ大統領は支持率90%以上という、国民の強い支持を得ましたね。
同じ頃、やはり戦時下のような、苦しい状況にあった私は、これを見て考えました。
マネしよう! そこで店の連中を集めて宣言したのが、
・皆さんをクビにはしない。
・必要以上に「ウチの肉は安全です」「安全です」「安全です」と言うな。
・値下げはしないぞ。
・足元を見て、値下げを要求してきた客は殴れ。
結果、私も戦時下大統領と成りました。ブッシュさんは、その後サンザンだったようですが、私はかなりスッキリしました。勿論、経済的には非常に苦労しましたが、気持ちが晴れました。
その後、今日に至るまで、食の世界は激動の時代が続き、それにいちいち対応することに忙殺されてしまったのは、残念なことでした。
BSE以外にも、いろいろありました。思いおこせば、O-157、強毒性鳥インフルエンザ、口蹄疫、中国製毒ギョーザ、事故米転用事件、食品添加物、個体識別、偽装表示・・・・・そんな話題ばかりでしたね。
私の30歳代後半は、丁度そうした時期に当たりました。結果、しっかり後継者としての、地歩を固めることが、疎かだったと言えると思いますが、三途の河を見物できたのは、貴重な体験でした。
明日は、いよいよ大詰め、少しは進歩します。
追伸
3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて364日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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