腹痛
毎日「すき焼き」でリアルタイム検索をしていますが、ある日、
「すき焼きの後いつもお腹痛くなるの卵?」
というツイートを発見しました。
いや、違うと思いますよ。
生卵=サルモネラ菌=腹痛
と考えておいでかもしれませんが、サルモネラをもらった場合は、
「吐き気・腹痛(下腹部)・38℃前後の発熱・下痢など。 (重症の場合、致死率0.2〜0.5%)長期にわたり保菌者となることもあります。」
というシビアな症状が出ます。生易しいものではないですので、おそらく違うかと。また日本の卵は非常に厳しく品質管理されているので、「すき焼きの後いつも」という高い確率でサルモネラをもらうとは考えにくいです。
私の想像では、
融点の高い飽和脂肪酸をたくさん摂りこんだので、胃腸が消化しづらくて嫌がったのだろうと思います。そういう方、結構、多いのです。
すき焼き用の肉として売られている肉は、世間では「見栄え重視」で用意されていることが多いです。ボリューム感とピンク色を重視→若いオス牛のリブロースなどがすき焼き用ということになっています。
若いオス牛のリブロースであれば、脂の中に融点の高い飽和脂肪酸がたくさんあります。(「ちんや」の場合は見栄えは重視せず、長期肥育したメス牛の肉なので脂の融点が低く、脂の量自体も4等級なので控えめです)
それを胃腸が嫌がったのだろうと私は想像しますね。
ツイ主さん、一度「見栄え重視」で肉を買うのをやめてみてはいかがでしょうか。そうしたら痛くならないかも。
追伸、10月26日の「あさくさ食たび」に出演させていただくことになりました。「あさくさ食たび」とは、浅草の料理人がオンライン講義で、全国の皆様に「浅草の食の道案内」をするというもの。視聴ご希望の方は、こちらです。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.890目の投稿でした。引き続きご愛読を。
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