ちょんの間

今回のコロナ問題の報道を視ていたら、飛田新地が何回か出てきました。
大阪西成区の飛田新地は脱法的に性的サービス(所謂「ちょんの間」)を提供している地域です。
「脱法的」と申しますのは、「料亭」を自称している点です。売春防止法ができた時に、その性的サービスは、「料亭」を訪れた客とそこで働く女性による「自由恋愛」なのだ、あくまで売春ではないのだ、ということにして→その言い逃れが何故か通ってしまい→今日まで継続しています。
「料亭」が加盟する組合の名前も「飛田新地料理組合」と言っていて、そういうことをしていない全国の料亭から見れば迷惑でしかない話しです。
飛田新地が在るがために全ての料亭に風適法が適用されています。今回出された休業要請は段階的に解かれていますが、その中で料亭が一番最後になっているのも、飛田のせいだと言って良いでしょう。
前提がそういう脱法的なものですから、メデイアには出づらい筈です。が、今回は何故か良く出てきます。
ヨシムラ知事はパチンコには払わない休業協力支援金を飛田には払ったそうです。建前が「料理業」だからでしょうか。大阪人って、なんだか飛田には甘い気がします。東京の料理業界は本気で不愉快に思っているんですけどね。
さて、飛田が頻繁にメデイアに出るせいで、その感染症対策が知られることになりました。そして、その対策が先進的です。性的サービスをするが故に伝統的に力を入れて来たとか。
報道によりますれば府の支援金は「全店舗あわせればおよそ8000万円となる。経営が苦しいお店もあると思うんです。ですが、支援金を原資とした抗体検査の実施を決めました」
「飛田新地の経営者だけでなく地元商店街やPTAも抗体検査の運営委員会に加わり、出前を取る飲食店やおしぼり業者をはじめとする取引先、地域住人も無償で検査が受けられるように8000人分の抗体検査キットを準備した。そして5月24日、第一陣となる150人が検査を受けたのだ。」
「もし被検者に陽性反応があれば保健所に連絡を入れ、PCR検査などを実施してもらうように仲介するという。」
賢明なコロナ通の読者さんは、抗体検査で現在感染しているかを調べることは精度が高くない、実用するには問題がある、それを受けているから安心して行けるわけではないと知っておいでと思いますが、やらないよりはマシかもしれません。飛田新地が8.000人規模で先駆けたという点は参考にして良いかと思います。

追伸、
肉の売場で実施している医療関係者応援割引は、これまで「5月31日まで」と申しておりましたが、まだ病床が空き切っていないことから、6月15日まで続けます。ゆるりとご利用下さいませ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.747本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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