第四の危機
ある朝ウイルス問題を伝えるテレビ番組を視ていたら、ウチの店が写って驚きました。雷門を遠景で撮った場面に写り込んでいたのです。
浅草=中国人インバウンド観光の代表地→今は寂れている
という画像が最近何回テレビで流れたでしょうか。そういうイメージが作り上げられてしまったことは、本当に悲しいです。
弊ブログの読者さんは、「ちんや」がインバウンド対応よりも、繰り返して来て下さるお客様への対応を重視していることをご存知と思います。
正月、お彼岸、お盆、季節の催事あるいはご自分の記念日に来店して下さる方が何と言っても大事と私は思って、販促策を考えてきました。さらには、そういう繋がりがお客様の御子様にも継承されるよう努めてきました。
しかし、テレビ局の人は浅草=中国人インバウンドとしか思っていないのですね。そして悔しいことに、そういう画像で店の営業は大ダメージを受けています。
浅草=中国人インバウンドと考えていない人は、実は浅草に大勢います。
むしろ地元の人間は、私と同じように考えている人が多いです。先日も料理屋の若手が集まって意見交換・情報交換しましたが、ほぼ私と同意見です。
浅草=中国人インバウンドと考えているのは、ごく最近になって浅草に投資し始めた人達です。例えばコスプレキモノ。コスプレキモノ店には外国資本の店が少なくないと聞きます。だから、あんな変なデザインでも平気なのです。
ところが、メデイアはコスプレキモノを新しいビジネス・イケてるビジネスとして大きく紹介し、それがいつの間にか浅草を代表する商売であるかのように思われてしまいました。
で、今回のウイルスです。
今回のことは、浅草第四の危機かもしれません。
関東大震災
昭和の大空襲
1960年代~70年代の衰退
に続く第四の危機かもしれません。
今は「自粛」「自粛」で、料理屋が営業促進をすることすら不謹慎と言われかねないムードですから、今の内に将来への布石を打たねばと思います。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.661本目の投稿でした。引き続きご愛読を。
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