住吉史彦の29大ニュース 2010-2019 その4

さて弊ブログは10周年までラスト一ヵ月に入りました。
ラスト一ヵ月はこの十年間を振り返る月にしよう、10大ニュース 2010-2019を選ぼうと思って、トライしてみましたら、29個も選んでしまいました(笑)
うーん、困ったな。
でも、これで行かせていただくことにしました。29はニ・クだし、今月はちょうど29日あるし。
と、いうことで、住吉史彦の29大ニュース2010-2019が始まりました。一か月間おつきあいいただいておりまして、本日は、その4です。

<29大ニュースその4>
2011年9月 <大震災6ヶ月―全ての食材を東北+北関東から集めた、住吉史彦の会!>を開催しました。

会の趣旨はタイトル通り、全ての食材を東北+北関東から集めた、私の知人たちによる宴会でした。
この会は、ご案内先を、飲食業界・食品製造業界の方にしました。この時点で放射線についての風評被害はまだ大きく、安全が確認されている場合でも、一般の方相手に東北の食材を食べましょう!とか呼びかけづらい状況でした。
「ちんや」は、あやうく免れましたが、この問題で「人形町今半」さんは、アンラッキーな口に入ってしまわれました。「三嶋亭」さんもアンラッキーな口でした。
東京都食肉市場で、9月から全頭検査が開始されましたので、この問題は牛肉に関しては「一件落着」を見たわけですが、7月のはじめから今月までの2ヶ月間、私自身も生きた心地がしなかった、というのが実感でした。店の売上はガタガタでした。
そこでこの日は、食べ物に関係している皆さん、つまり食品の売り手の皆さんにお越しいただき、東北の食材を売って行く当事者として、議論しながら食べる会にしました。
そういう時に食品産業の経営者として、どう対応するのか、というのが当然大問題ですが、これは予習をして、覚悟を決めて臨める話しではなくて、ある日イキナリ、そういう局面に自分が入っていたりするというのが、この年の現実でした。イキナリ人生観とか価値判断を要求される状況でした。
で、むしろ、その状況を、無理やりでも面白がって生き抜くしかないのかな、というのが、この会の趣旨でした。そういう仕事は、ギリギリの仕事ですが、やり甲斐があるわけです。
何十年か後になって、あの頃は、本当にヒドい時代だったけど、まあ、やり甲斐もあったね、俺達がいちいち、ギリギリの判断をして、今日というものを切り開いて来たんだぜ、って言えるようにできたらいいな!とう気概のもとに開催させていただきました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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