嗚呼 昭和天皇

琵琶の友吉鶴心さんの公演「花一期」を拝聴して来ました。会場は国立能楽堂でした。
鶴心さん、いや、友吉君は私の浅草小学校の同級生で、「台東区アートアドバイザー」の同僚でもあります。
2015年に、「ちんや」創業百三十五年を記念して、『読み継ぎたい すき焼き思い出ストーリーの本』を刊行した際には、特別対談「浅草小学校同級生が語る、愛すべき浅草とすき焼き」に出ていただきました。
が、近年琵琶の演奏だけでなく、NHK大河ドラマの邦楽監修の仕事を何年も続けて引き受けていて、すっかり有名人に。今回の公演も大盛況。タメ口をきけなくなる日も近いと思われます(笑い)
「花一期」は、当初勉強会的な性格だったのが、次第に大きな会場に移り、27回も続いていて、大変なご努力だと思います。
さて今回は大きな目玉は、
「嗚呼 昭和天皇」の初演でした。
この作品は鶴心さんの師匠・鶴田錦史の、上演されなかった作品です。昭和天皇崩御のおりにテレビの追悼番組の中で上演される予定が、実現しなかったという作品です。
詞は、なかにし礼。太平洋戦争の戦況が劣勢になってから、天皇が終戦の決断をするまでを主に扱っています。
愛知では昭和天皇の画像の扱いで騒動があったと聞きますので心配もしましたが、今回は問題ないようでした。一個人の民間のコンサートと言え、こういう内容の作品がトラブルなく上演できることに、御代がかわったことを実感します。
琵琶という楽器は、何故だか鎮魂曲に向いた楽器です。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.554本目の投稿でした。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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