命みじかし

旅館「茅ヶ崎館」さんが舞台になっている映画を観ました。
映画に実名そのまま「茅ヶ崎館」という旅館が登場し、その女将の役が、最近亡くなった樹木希林さんなのです。この映画が、樹木さんが最後に出演した映画つまり遺作で、しかも旧知の人が経営する旅館が舞台ですので観ない手はありません。公開後すぐ観てまいりました。
「茅ヶ崎館」さんは、小津安二郎ゆかりの宿ですが、樹木さんは、小津の遺作となった『秋刀魚の味』(1962年)の撮影時に、女優・杉村春子の付き人として、ここに来ていたそうです。
旅館の建物は有形文化財で風情満点です。明治・大正・昭和の風情を今に伝えています。旅館の個室で、小津風のすき焼きをいただくと、東京の近くに居るのを忘れるほどゆっくりできて、戦前の貴顕がここを避暑地にしたわけが分かります。
小津風すき焼きとはどういうすき焼きなのかは、今回の映画『命みじかし、恋せよ乙女』にはまったく関係がないので、弊ブログの2012年7月29日号をご覧いただくことにして、今回の映画は実は外国映画です。舞台の後半が茅ヶ崎ですが、主演者の中では樹木さんさんとの主演女優のユウだけが日本人です。
この物語は、酒に溺れ仕事も家族も失ったドイツ人男性のカールの元へ突然、ユウと名乗る日本人女性が訪ねて来るところから始まります。風変りなユウと過ごすうちに、人生を見つめ直し始めるカールだったが、その矢先、彼女は忽然と姿を消してしまう・・・
カールはユウを捜しに日本へ向かい、そこでユウの祖母で「茅ヶ崎館」の女将(樹木さん)に出会う、という筋です。
皆様もご観覧を。

あ、言い忘れましたが、
今日は「浅草サンバカーニバル」の日でした。どうぞ、お出かけを。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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