牛車
え、ええー?!
「天皇は牛車に乗ることはなかった」んですか!
ずっと乗っていたと信じていたのに。それを天皇陛下に否定されるなんて、信じられないです。
「天皇は牛車に乗ることはなかった」と言った天皇とは、今上(令和の)陛下です。
7月31日の報道によりますと、陛下は即位前の2018年7月15日に東京大学で開催された、財団法人「陽明文庫」設立八十周年記念特別研究集会で牛車について講演し、牛車は安全な乗り物ではなかったので天皇は乗らなかったと指摘されたそうな。
その証拠も陛下は見つけていて、車を曳く牛が暴走する光景が描かれている中世の絵巻物を紹介されたとか。
識者によりますと、「陛下の牛車絵図研究は数十点にも及ぶ写本調査の上に築かれたもので、そのなかには研究によって史料的価値が明らかとなり、国の重要文化財(重文)指定に結びついた史料がある。史料研究は地味ながら、さまざまな研究の基盤となるものであり、陛下の研究もまた、今後、長く評価、参照され続けることになるのではないか」
「天皇は牛車に乗ることはなかった」は確かな研究の結果らしいです。うーん。
ところで、牛車って何?
という方の為に念のため説明しますと、牛車とは、牛に牽引させる車のことです。荷物を運ぶ場合もありますが、今話しているのは人を乗せて運ぶ車の話しです。
権門家が財力を誇示するために、牛車に過剰に装飾を施すことが多かったようで、平安時代に禁令すら出たことがあります。雛祭の雛壇に模型が、そんなに豪華ではないですけど、載っていたりしますよね。
あ、読み方は「ぎっしゃ」と読んで下さいね。
私は関西圏の人達と牛との結びつきが関東圏より濃かったことの証拠として、
天皇陛下は牛車に乗っていたでしょ!天皇陛下が馬に乗ったのは明治維新で東京にいらしてから=明治、大正、昭和戦前のことで、本来は牛に曳かれて移動していたんです!
としばしば説明してきたんですが、これからは「天皇陛下は牛車に・・・」と言えなくなってしまいました。
もちろん、平安時代の摂関家、室町将軍家などは牛車を使っていましたから、京都の人達と牛が身近だったことは事実です。
これからは
雛祭の雛壇には牛車が載ってますよね!
という言い方が良いかもしれませんね。少し残念。
追伸
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