鰻は大事に
鰻をめぐって世論の変わりように驚かされました。
地震の翌年ですから、2012年、とある会食で、ある方が言いました、
鰻販売は許可制にした方がいいですよ!
許可制にして、コンビ二とかスーパーとかⅯ屋なんかには許可を出さないことにした方が良いですよ!
鰻は専門店で食べれば良いんです!
私もその考えに内心おおいに賛同したのですが、同席した別の方が反論しました・・・
いやあ、それはねえ、一般消費者の反感を買うと思いますよ。金銭的ゆとりがなくて鰻専門店に行けない人がいて、そういう人は土用のコンビニ鰻を楽しみにしていますから、そういう人が騒いで炎上しちゃうような気がします。
このご意見に、私は深く失望しましたが、その方は手広くしかし堅実に事業を営んでいる社長さんだったので、世間のそういう気分を汲み取らないと上手な経営は出来ないものなのかなあ・・・と考え込んでしまいました。
それから7年。
今年の丑の日を前に、鰻をめぐって、逆方向の炎上事件がありました。環境省の公式ツイッターが、
「食品ロスにならないように大事にいただきましょう。鰻を食べる方はできるだけ予約して、季節の行事を楽しみましょう!」と言いました。食品ロスを出さないように、という点が主眼のツイートでしたが、「いただきましょう」「楽しみましょう」という表現が、
環境省が鰻消費を推奨している→環境省が絶滅危惧種の消費を勧めるとはケシカラン→炎上させてやれ!
ということになってしまったようです。
環境省は、ことさらにたくさん食べるよう勧めたわけではないので、これは言いがかりに近い「炎上」ですね。鰻を食べるのは控えましょうと言うと鰻業界から反発を食うので、予約というロスが出ない方法で「いただきましょう」「楽しみましょう」と言っただけです。
しかしそれで炎上でした。それも7年前と炎上の方向が真逆です。世論の変わりように驚かされます。
あるいは、そもそも、こういう所に世論はないのか。
振り回される鰻関係の方々はお気の毒と思います。
追伸
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