間違い予約

福岡中洲のすき焼き屋「ちんや」さんが昨日で閉店したと聞きます。理由は存じません。
弊店とは資本的にも人的にも全く関係ないお店さんでしたが、地元では有名だったらしく、福岡から見えたお客様から、
中洲のお店は、こちらの支店ですか?
と、しばしば聞かれました。
その昔、料理屋の商標に関する認識がユルい時代がありました。屋号が同じでも、商圏が離れていれば実際問題として迷惑になるということが、あまりなかったからです。
中洲さんの屋号も、弊社の商標権をバッチリ侵害していたのですが、ごく最近まで問題になることは、あまりありませんでした。
ところが、スマホの時代になってしまいました。
スマホで検索し、画面の電話番号をクリックすれば、すぐ予約できるようになりましたから、間違い予約電話が急増しました。予約のお客様が見えないので電話をかけてみると、
え? 何言ってるの?!もう店に入っているよ!予約したのに受付の人が分かってなかったよ(怒!)
と言うのです。その方は中洲さんに行きたくてウチに電話してしまい、それで予約が獲れたと思って中洲の店に行ったのです。
間違い予約をされても、その方の電話番号が、固定の092-であれば、こちらも怪しんで、
東京浅草の「ちんや」に御用ですよね?
と確認しますが、今は日本中携帯の090-や080-ですから、怪しむことができません。
そういう事件が頻発しましたので、数年前、中洲さんとは人を介して商標の話しをさせていただきました。
その方々のおかげ様にて、中洲さんとは最後まで紛争を起こすことなく過ごせて感謝しております。
今日から間違いがなくなるのは助かりますが、すき焼き界全体のことを想えば、業界が小さくなるのは寂しいことです。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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