染め物体験
国際観光日本レストラン協会青年部「第6回青年後継者の集い」に参加させていただき、染め物体験をしました。
私はもう青年でも後継者でもないですが、青年部を設立した時に代表幹事でしたので、今もOBとしてお呼びいただいています。
さて、染め物体験の場所は落合の「富田染工芸」さん。
新宿東口の「柿傳」さんでご主人の講演を聞き、京懐石を堪能させていただいた後、落合へ移動しました。
「富田染工芸」さんの主な染め方は、「型染」です。
工房にまいりますと、小紋の型紙が用意されていて、それを貼り付け、上から染料を自分で塗ります。工房の方が一人一人手伝って下さるので、わりと上手く行きます。次にサインですが、大失敗。トホホでした。
興味深かったのは、その後の富田さんのレクチャーでした。
なぜこのような体験会を催しているか、ですが、理由は呉服市場の縮小です。
日本人が着物を着なくなり、呉服市場は下降の一途です。浅草ではインバウンドの外人さんが、「なんちゃって着物」で闊歩していますが、あれは伝統工芸品ではないですね。ちゃんとした着物は洗うのが大変でレンタルに向かないので、使われていません。
一方の伝統工芸品は、以前からの流通ルート(街の呉服屋さん)も死滅寸前なので、工房自体がお客様を受け入れて、濃密なコミュニケーションをした後、販売につなげて行かないといけないというわけです。
台東区にも「手作り工房MAP」という制度があって、弊店も参加していますが、新宿区にも似たような制度があり、見学・体験者を受け入れているようです。
で、ここからは肉屋の話しです。
肉屋は、おかげ様で呉服ほど市場が縮小してはいませんが、流通ルートが変わり、肉もアマゾンで買う時代になりましたから、街の肉屋さんは減る一方です。弊社の小売り部門も同様の状況です。
肉屋も、これからは一層お客様と濃密なコミュニケーションをして行かないといけないという結論になります。売り場でお客様と問答する位では不足です。今回の工房のようにして行かないといけないのだろうと感じました。
追伸⓵
東京商工会議所が主催する、第16回「勇気ある経営大賞」において、株式会社ちんやが「奨励賞」を受賞させていただきました。
受賞理由は、
「格付や等級ではなくすき焼きにあった肉の提供に向けた挑戦(適サシ宣言)」でした。
権威ある賞を弊社が受賞できましたのは、ひとえに皆様のご愛顧の賜物とあつく御礼申し上げます。
追伸⓶
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、弊ブログの8月4日号をご覧くださいませ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.143日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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