観光規制

明日の浅草の予想させるニュースがオランダから届きました。報道によりますと、アムステルダム市議会の各党はすでに、
「民泊仲介のエアビーアンドビーをはじめとする各社に対し、市内の最も込み合った地区での住宅の貸し出しを禁じ、短期の貸し出しを認める日数を年間30日までとする案で合意している。」
「また、観光税を7%に引き上げることを提案。これによる2022年までの税収の増加分は、年間およそ1億500万ユーロ(約137億円)となる見通しだという。このほか運河クルーズの規制や、バーカウンターを囲むように座席を配置した大型自転車「ビールバイク」とセグウェイの市街地での走行の取り締まり強化などを行う考えだ。」
こういうことなったのはアムステルダムの住民に深刻な問題が生じたからです。
酒に酔った騒がしい旅行者たちが街の風紀を乱すくらいならまだしても、住宅価格が高騰してしまったのです。市内のアパートは前年比で12%上昇したそうです。
「アムステルダムでは住宅価格が一般のオランダ市民に手が届かない価格にまで値上がりしつつある。その価格上昇の一因だとして、観光客か就労者かを問わず、外国人を嫌う住民が確実に増加している」そうな。エアビーのせいですね。
観光規制は今や欧州ではトレンドになっていて、スペインのバルセロナ、イタリアのベニスでも対策が導入されました。
日本では京都などの自治体が取り組み始めましたが、国は逆でインバウンドを「推進!」。東京都はオリンピックがある手前、今は推進の旗を振っていますが、浅草のある台東区も民泊条例を可決して、規制へと向かっています。
観光を放置すると、観光地区の中には人が住めなくなるということが、ほぼ確実に見えてきました。
浅草でも、以前は店主が2階に住んでいた古い店が壊されて、インバウンド狙いの店が出来ています。
浅草は店主家族が店の上に住んでいるから面白いのですが、インバウンド狙いの新しい人は住みません。このままではバルセロナやベニスやアムステルダムのようになるでしょう。
都議会の先生方に申し上げますが、オリンピック前から規制の準備をしておき、オリンピックが終わったら、すぐに、ビシっと規制しましょう。

追伸
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、弊ブログの8月4日号をご覧くださいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.129日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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