南スーダン
学校の同期生が南スーダンに赴任するということで、壮行会が開かれました。
あの自衛隊の日報隠ぺい問題の、南スーダンです。
大統領派と反大統領派の間で停戦が発効したと言いながら、まだ「安全」からはほど遠く、首都の外に出るのは絶対にNG。首都の中でも防弾車で移動することになるだろうと言いますから、実に物騒です。
聞けば、スーダンの政情不安は根深いです。
南スーダンは1877年にイギリスに占領され、1947年の「ジュバ会議」により南北スーダンの統合が決められたものの、南北の反目は最初からひどかったようです。
北はイスラム教徒が多く、南にはキリスト教徒など多く、その南に在る資源を得ようと、北が南を支配したので、南の住民の間に不満が高まり、1955年に第一次スーダン内戦(~1972年)、1983年には第二次スーダン内戦(~2005年)が起きました。この内戦により約250万人の南部人が亡くなったというから大変なことです。
長い内戦を経て、南が北から分離独立したのは2011年。しかし、今度は南部人の間で、内戦が起きてしまいました。今の戦闘は、これです。
さて、その物騒な南スーダンへ、わが同期生が何故行くか、です。
彼は、実はアフリカのベテランで、ガーナ・タンザニアなどで援助の仕事をしてきました。得意の野球を教えて、その話しを本にしたりもしました。
ところが、それらの安定した国々はもう発展の入り口に立っていて、援助するというよりは、経済を活性化させる段階だと言うのです。それは彼の得意ではありません。
で、本当に援助を必要としている国へ、人生の後半戦で自分は行きたい、と言います。
一同感服。
ご安全を心より祈念します。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.049日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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