浅草六区芸能伝
月刊『浅草』に東洋興業会長・松倉久幸さんの「浅草六区芸能伝」が連載されていて、おもしろいです。
松倉さんは、2016年に刊行された拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の中で私が対談させていただいた、浅草の九人の旦那衆の一人ですが、その松倉さんの連載が、このところ『浅草』の巻頭に連載されているのです。
さて、今月の「第七幕」では「欽坊」「欽ちゃん」こと萩本欽一さんが東洋興業に入社してきます。1959年のことです。
「欽坊」は台東区のカメラ店の息子。
家業が傾き、東洋興業さんが踊り子や芸人を住まわせていたアパートに入居してきたことが、そもそものご縁だったそうです。
しかし、その「欽坊」は、なかなか芸人としての芽が出なかった。
やがて「東洋劇場」三代目座長の東八郎さんに弟子入り、この東さんが、親切丁寧に指導したことで腕を上げて、やがて日本人なら知ら者はいない国民的な「欽ちゃん」に成って行きます。あの「二郎さん」と出会って「コント55号」を組んだのも東洋興業でした。
松倉さんは、このような芸人たちの成功・不成功を眺めて来て、こう言います、
「一番の決定力となるのは、よき出逢いではないでしょうか。」
「そして、さらに大切なのは、その出逢いに感謝して、何かを学ばせてもらおうという、素直な心。」
「そういう真っすぐな心を持った者だけが、与えられたチャンスを、結実させていけるのだと思います。」
至言と思います。
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追伸、夏季の「ちんや」の、臨時営業のご案内です。下記の日は火曜ですが、営業いたします。どうぞご利用下さいませ。
8月14日(火曜、お盆)
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.063日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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