電話

不勉強で存じませんでした。
『電話』が面白いことを。
学校の同期でオペラ歌手になっている富永美樹さんが個人コンサートで、ミニオペラ『電話』(1947年)を上演すると言うので、
随分コ難しい演目を演るんだなあ、
と思いながら会場に参りますと、
1学年先輩で、音楽評論家に成っている山田治生さんが来ていて、
住吉君、『電話』、面白いよ、かなり。
とおっしゃいます。
え、そうですか? たしか『電話』って、観たことないんですけど、戦後の不条理オペラでしたよね。そんなの演るなんて美樹さんもシリアスなんだなあ、と思ってたんですよ。
違うよ、違うよ、面白いから、まあ、観てよ。
・・・ということで観ましたら、
はい、面白かったです。
この文章に作曲家名を書いていなかったことに今気づいたのですが、『電話または三角関係』はジャン=カルロ・メノッティ(1911年-2007年)の、上演時間も短く・登場人物も少ないミニオペラです。
カレ氏がカノ女(美樹さん)の家へプロポーズを申し込みに行き、話しを切り出そうとすると、次々に電話が着信して、親戚の消息やら・友人間のもめごとなどで、長電話になり、ついにカレ氏はカノ女の家を飛び出して、外から電話でプロポーズするという内容です。
不条理でしょう。
でも音楽も、同期生をチョイ役に使った芝居の演出も愉快で、とても楽しい気分になれました。
プログラムの前半ではシリアスなオペラの曲を熱烈に歌っておられましたが、後半の喜劇『電話』も上手く演じておられて、結構の一語でした。
コメディエンヌ富永美樹 Bravo!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.039日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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