2018年3月5日
道頓堀
大阪御堂筋のすき焼き店「はり重」さんをお訪ねしました。
「はり重」さんの創業は1919年(大正8年)。初代・藤本喜蔵氏が堺市で開店。大阪・新世界に移り、御堂筋と道頓堀の角地という、大阪一の好立地とも言える現在地に移って来たのは、1948年(昭和23年)だったそうです。
お隣は大阪松竹座。ここは芸の街です。
戦後の道頓堀は今以上に多くの芝居小屋や劇場があり、芝居好きが集まる街でした。そして芝居好きはたいてい食い道楽。1965年頃までの浅草と似ています。
往時は多くの役者さん、芸人さんがスポンサーに連れられて、「はり重」さんにやって来たと言います。私はそういう時代に生きてみたかったなあと思うことがたまにあります。
さて、肝心のお肉ですが、一見、サシが結構入っているように見えて、食べるとモタれません。ご主人に取材しましたら、やはり「メスのみ」だそうで、脂の融点が低いことはやはり重要ですね。
ザクの方では、三つ葉の存在感がなかなかでした。
それからネギは、やや小ぶりの青ネギ。こちらも存在感があって、ああ、関西だなあと思いました。
御馳走様でした。
追伸
インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.928連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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