人出と人手
先日、業界のパーテイーで同席した、浅草の料理屋のY社長が、「最近浅草の人出の落差が極端ですよね、多い日と少ない日で。商売やりにくいですよね。」とボヤいていました。
この「商売やりにくい」について解説しますと、料理屋の仕事のほとんどは、人間がやる仕事ですから、人出が多い日には、大勢の人手を(しかも猫の手でなくてチャンと仕事をしてくれる人手を)揃えておかないといけません。ところが、人出がとても少ない日も多いわけですから、人出が多い日にあわせて人手を雇っていると、少ない日に余ってしまうのです。これは経営的に当然マズい事態です。
この不景気ですから、人手を余らせない方向で、塩梅していくと、人出が極端に多い日には、手不足でパンクしてしまいかねず、料理やサービスの品質が心配になってしまいます。この状態が「やりにくい」の本質です。品質について、真面目な人ほど「やりにくい」と感じると思います。
4/3(土)のように、天気が良くて暖かくて、桜が満開で、東京スカイツリーが東京タワーを超えた直後で、なおかつ「きもの園遊会」もやっていると、浅草にもの凄い人出があります。でも、それは、「天気が良くて暖かくて」というのが大前提ですから、この文を書いている、4/5のように、月曜日で、雨が降って寒いと、とたんに花見の人出はなくなります。わが店の連中にとっては絶好のお昼寝タイムとなります。困ったものです。
つまり、平日で天気が悪くて、イベントもない日であってもそれなりに、店にお客様があるようにしないといけないのであって、私も長いこと「ちんや」がそうなることを願いつつ仕事をしてきたのですが、非力なため、さほど上手くできていないのが現実です。Yさんに「こうすれば、上手くいくよ!」とアドバイスできないことをイカンに思いました。
だから、今後はこのブログで紹介する内容も、「雨が降っても楽しめる浅草」や、「平日の夜にも浅草に、こんなに面白いことがある」ということを書いていかないといけませんね。最近、満開の桜とかスカイツリーのことばかり書いてきたのを、チョッと反省しています。両方とも、天気が良くて暖かくないと楽しめないレジャーですし、そういうネタはマスコミがさんざん報道していますから、ブログは違った視点が必要ですよね。
桜にしても、満開の時ばかりが素晴らしいわけではありません。私などは、毎年4月10日過ぎに、散る桜を見にいくのを楽しみにしています。桜はまだ終わりじゃ、ありませんよ。
そういうことを書いていこうと思います。はだ寒い雨の降る、ヒマな月曜に思いました。
「けっ、住吉、ブログ始めて一ヶ月もたってから、そんなこと言いはじめたのか。小さいヤツだと思ってたよ、最初から。」
けけっ、悪うござんした。何しろ、こちとら名前が住吉プチ彦っていうくらいですからね。けけけっ!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
散り始めた桜を車窓から眺めながら、天気の良い本日、人出の多い浅草に「ついで」でランチしに出かけました。失礼な「ついで」で申し訳ありません。というのは、合羽橋に娘の買い物付き合いで家内と三人で道具街を2時間捜し物ショッピングでした。そこで、ランチは浅草で!!で、「ちんや」さん!本日休業日!住吉さんのブログページから「浅草うまいもの会」を参照の上「飯田屋」さんで素晴らしい接客の中「どぜう」を美味しく頂く事が出来ました。年配の方達ばかりでなく、若いカップル、小学校入学式帰りの父娘、と客層の巾が広い事に浅草の空気を感じました。羨ましい限りはどのテーブルも午后二時だというのにビール、燗酒、私は運転手!残念!次回は「浅草うまいもの会」個人的スタンプラリーで各店を巡ってみたくなりました。何年かかりますでしょうかね。そして、「ついで」に合羽橋・アメ横・浅草橋で買い物にと・・・。
住吉史彦です。川井さん、こんにちは。いつも「すきや連」にご参加ありがとうございます。また今回はコメント書き込み・ご提案ありがとうございます。「どぜう飯田屋」さんはコメントの通り良い御店ですよね。今後とも浅草の店をよろしくお願い申し上げます。草々。