グルメ漫画50年史

星海社新書『グルメ漫画50年史』(杉村啓 ())を読みました。

まず全体的なこととして、グルメ漫画と世相がこんなに連動していたとは思っておりませんでした。

漫画家の個性がランダムに開花していたのかと思っていました。不勉強でした。

しかし、たしかに連動していました。

バブル時代は贅沢グルメ。

経済が崩壊すると家庭回帰、地方回帰。

今世紀にBSE問題が起きると、それを契機に食の安全が前面に。

長寿漫画『美味しんぼ』の内容が変遷しているのが、そのシンボルです。グルメ漫画と世相は連動していたのです。

その一方トレンドとは距離をおいていて、それゆえ14年も売れなかった漫画もありました。

それは『孤独のグルメ』。

連載開始は1994年。バブル崩壊後の経済低迷期。

その世相を受けて、物質的価値を追うことが見直され、「食べる仲間が最高の調味料!」という時代にあって、この漫画は、一人で食事するオジさんだけを描きます。

トレンドに合わないので、最初に大きな反響はなく、じわじわ売れ出したのは、再連載がスタートした2008年でした。14年も経っていました。

そういう理由で、著者の杉村啓さんは『孤独のグルメ』は「奇跡のグルメ漫画だ」と書いています。

たしかにねえ。勉強になりました。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.835日連続更新を達成しました。 すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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