アマゾン
本の流通に関して、
やっぱりねえ・・・
という話しを耳にしました。
拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が発売されたことを知った、私の地方の知人が地元の本屋さんに問い合わせたところ、
分からない・・・
という返答だったそうで、それでその人は私に、どうしたら良い?と電話してきました。
分からない筈はないです。
この本の版元・晶文社さんは超大手ではないとは言え、本にはISBN(International Standard Book Number、国際標準図書番号)が付けられていて、日本全国どころか、世界共通で認識される筈の本です。
だから「分からない」のではなく、たった一冊を取り寄せるのが手間だと思ったのでしょう。
最近は東京都内でも本を取り寄せると、やたらと時間がかかり、それで晶文社さんは、自分の会社で直売り売店をやっていると言っていました。直売りは書店さんの営業妨害ですから、良い筈はないですが、取り寄せを待つより版元に買いに行った方がはるかに早いのだから致し仕方ありません。
晶文社さんは、最近は地方に行けば行くほど残念ながら「アマゾン」が使われてますね、とも言っておいででした。
だから、上↑の質問に対する私の返答は、
「アマゾン」か「楽天」で買って下さい!でした。
なるべくなら街の本屋さんで買っていただきたいところですが、不便では致し方ありません。
で、私から地方の書店さんに提案です。
もう、こうなったら、「アマゾン」で仕入れて下さい。
あっ!という間に届きますし、「会員」に成っておけば送料無料です。
そうして仕入れた本を売れば、もちろん差益ゼロ・年会費分は赤字ですが、とにもかくにもお客さんは、その本を取りに店に来るのですから、そこから追加で何かを買ってもらうことを考えましょう。
カフェを併設して、コーヒーを売っても良いじゃないですか。
東京電力が作った電気を、他の、なんだか良く分からない会社が売る時代です。
「アマゾンで仕入」も「あり」なんじゃないでしょうか?
「分からない」というのは止めましょうよ。お客さんとご縁が切れちゃいます。
追伸、
拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
第五話は「芸どころ浅草の花柳界を支える」(割烹家「一直」六代目 江原仁さん)。対談場所は国際通りの「フラミンゴ」さんです。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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