なぜスーパーの高い牛肉はマズい?
「なぜスーパーの高い牛肉はマズい?2日前の売れ残りも…うまい肉はこう見分けろ!」
という記事をネットで見つけました。
食品安全教育研究所代表の河岸宏和さんという方が書いた記事です。
なぜおいしくないと感じるのか、この記事によりますと、
「実は、産地などよりも、売り場で並んでいる牛肉がいつスライスされたかが、おいしさに直結しているのです。おいしいすき焼き店に行くと、注文してから牛肉をスライスしてくれます。スライスした状態で放置しておくと、切断面からうまみの含まれているドリップが流れ出てしまいます。」
「スライスした状態で出てしまったドリップは、パック詰めする際に拭き取ってしまうので、パックの中にはドリップが溜まっておらず、消費者にはわかりません。ひどい店では、スライスしてから2日たった肉をパックしている場合もあるのです。」
「スーパーによっては、外注の工場でスライス、パックされた状態で仕入れているケースもあります。仕入れ品かどうかは、パックに表示されている製造者の住所がスーパーの住所と同じかどうかで判断することができます。」
産地よりカットが重要だというのは私も賛成です。外注工場でカットされたものがマズいというのは正しい指摘と思います。
私がここで付け加えたいのは、ドリップが出易い肉とそうでもない肉があるということ、それから
ドリップの出易い切り方と、そうでもない切り方があるということです。
単に時間の問題ではないと申し上げておきたいですね。
ドリップが出にくい肉とは、長期肥育された牛を熟成させた肉です。
若い牛は水分量が多く、それを熟成させずに肉にすれば、カットした時ドリップが出てしまいます。
また肉の「目」を気にせず、無理やり切れば、やはりドリップが出てしまいます。
つまり私なりにスーパーの肉がマズい理由を述べれば、
短期肥育の牛を、
熟成させずに
害虫工場で、いや間違えた、外注工場で、
無理やりカットする
のでマズいのです。
あしからず。
追伸
肉の情報ポータルサイト「肉メディア」で、私の連載が始まりました。
題して、「大人のすき焼き教科書」。
弊店でリアルなイベントも企画しています。
こちらから、どうぞ、ご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.121連続更新を達成しました。
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