親子五代
ちんやさん、創業135周年おめでとうございます。この記念すべき年の某月某日、私達家族は、ちんやさんに集合しました。
娘が発案し、私達を招待してくれたのです。まず次男の誕生日祝、主人のための「父の日」感謝祝、娘の誕生日前夜祭、私の誕生日祝、そして私達夫婦の結婚31周年祝。何と一石五鳥?!
それをお伝えした処、サプライズでお赤飯を出して戴き、そのお心遣いに感激致しました。御馳走様でした。
これを遡る31年前、私達の結納の儀を執り行わせて戴きました。昨日のことのように思い出されます。お陰様で三人の子供達に恵まれ、皆まじめな社会人に育ってくれました。有難いことです。
更に遡る事今から70数年前、母達四姉妹は、当時のグルメであった?らしい祖母と曾祖母に連れられて、ちんやさんに時折おじゃましていたそうです。
二人がすき焼きに舌鼓を打っている側で、まだ幼かった母達は、畳の上をぐるぐる追いかけっこ。二人から行儀が良くないと大目玉をもらったそうです。
移動手段は人力車。上野駅までは電車で、そして浅草のちんやさんまでは人力車に乗っていたそうです。そんな思い出を母は聞かせてくれます。・・・ちなみに、現代の観光人力車ではなく、当時の交通機関の一つでありました人力車で。
祖母は明治35年生まれ。時代の流れはともかく、少なくとも当家の中は平和だった良い時代を、ちんやさんと共に曾祖母、祖母、母達はすごしていたようです。幸せな母娘像が目に浮かびます。
135周年の歴史の中のほんのひとコマ。親子五代にわたっての、ちんやさんとわが家の、ささやかで不思議なご縁の思い出エピソードです。
最後になりましたが、ちんやさんのますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
追伸、
このように、すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、約60本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.039日連続更新を達成しました。
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