ふぐと自衛権
うーん、これを聞いてふぐ屋さんはどう思うんでしょうか?
報道によりますと、
「安全保障関連法案を審議する19日の衆院平和安全法制特別委員会で、横畠裕介内閣法制局長官が集団的自衛権の行使容認を食材のふぐに例え、限定容認による「合憲性」をアピールする場面があった。」
「ふぐには毒があるので全部食べればあたるが、肝を外せば食べられる」と述べた・・・そうです。
うーん、私は法案を読んでいないので、なんともコメントできませんけどね、例えに使われたふぐ屋さんはどう思うんでしょうか?
そもそも、ふぐと言えば美味しい食べものです。
「限定容認された集団的自衛権」って美味しいんでしょうか。
それが美味しくないと例えに成らないので、たぶん長官の舌には美味しいのだろうと思われますが、なにしろ私は法案を読んでいないので、なんともコメントできません。
時に、話しは少しズレますが、ふぐの毒は無毒化できるものでして、日本人はそれを食しています。
食しているのは「ふぐの卵巣の糠漬け」というものでして、石川県のごく一部の地方で作られている珍味です。
ご存じの通り、ふぐの卵巣には肝などと同様に、致死性の高い「テトロドトキシン」という毒素が多く含まれているため、そのままでは食用にできません。しかし、その卵巣を2年以上にもわたって塩漬け⇒さらに糠漬けにする事で、毒素を消失させ珍味として食しているのです。
微生物が毒を分解するのです。
日本の「食品衛生法」は、ふぐの卵巣を食用することを禁止していますが、全国で石川県の美川・金石・大野地区で作られた、この漬物だけは、許可されているのです。
これは、大変な食文化です。
私も一度だけ食べたことがあります。
長官、日本にはせっかくこういう食文化がありますから、「集団的自衛権」はまるごと全部糠漬けにして、肝も卵巣も食べてしまってはいかがしょうか。
美味しいですよ♡
追伸
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.944日連続更新を達成しました。
No comments yet.