武勇伝
国際観光日本レストラン協会の総会が伊東市の「盧歓談(ロカンダ)」さんでありましたので、出席してきました。
「盧歓談」さんの御料理は勿論大変結構で、「盧歓談」の若社長が連れて行ってくれた、二次会のトリスバーも結構な風情でしたが、あまり結構と思えなかったこともありまして、それは伊東の街の人出です。
オフシーズンの平日の夜なので、その点は割り引かないといけないと思いますが、それにしても人が歩いていませんでした。
最近は旅館が客を「囲い込み」ますからねえ。
二次会のカラオケはもちろん、
三次会のラーメン屋まで旅館の中に造られていることが多くなりました。
これでは客は夜の温泉街に出て行きません。外へ行くのは昼に限られてしまいますよね。
伊東と言えば、現在80歳位の男性の皆さんにとっては、ハッキリ申して、遊びに行く所(=歓楽街)でした。
近江俊郎の「湯の町エレジー」がヒットしたのは昭和23年(1948年)です。
その世代の大先輩方の武勇伝~ここには書けないような話し~を拝聴するのが、私はとても好きなのですが、そういう勢いは今の伊東にはありません。
なんでも、伊東は今「ファミリー・リゾート」を目指しているのだそうです。
この言葉を聞いて、私は絶句してしまいました。かつてのイメージと懸け離れているからです。
しかし、ここで私は反省しました。地元の人々がファミリーという方向性をお持ちなのであれば、余所者がゴチャゴチャ言うべきではありません。夜の街に人がいなくても、昼の街にいれば良いと思います、はい、私も。
でも、私は今後も大先輩方と飲む時は武勇伝を聞かせていただこうと思います。
少し煽ることもあると思います。
先輩方が本当に嬉しそうに話すからです。
そう、伊東の話しが好きというより、嬉しそうに話す光景が好きなんだろうと思います。
ですので、現在の伊東にリアルに関わっている皆さんは、その武勇伝のネタが伊東であったとしても、気分を害さないでいただきたいと思います。
今後「ファミリー」で成功すれば、昔の話しを笑い飛ばせる日が来ることでしょう。
♪夢を慕いて散る涙 今宵ギターも むせび泣く♪
追伸
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すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
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