誘われた・誘われなかった問題
ある夜、店の仕事が終わって自宅に帰り風呂のスイッチを入れようとしたら、電話がかかってきました。
その方とは親しいことは親しいのですが、夜の11時過ぎに電話で話したことはそれまでなかったので、
おや?!と思いました。
翌日に、その方の会社の盛大なお祝いの会に出席する予定があったので、
祝辞のスピーチをして欲しいという話しかな、
いや、そういう話しだとしたら直前過ぎるなあ、
スピーチする予定の方が病気になられたか、あるいはもっと重大なトラブルかな、
と思いながら電話に出ますと・・・
とても言いにくいことなんですが、明日FBをするのを遠慮して欲しいんです。住吉さんはFB友達が多いから、私が今回誘ってない人に知られそうで、困るんです・・・
ということでした。
ああ、それですか、「誘われた・誘われなかった問題」ですか。
それなら私も思い当たることがあります。私も自分主催の会をしますが、そういうことをすると当然それに誘った方と・そうでない方が出来るわけで、出席した方が会の様子をFBにUPすれば、誘ってない方にも様子が知れて、不愉快に思われる可能性があります。
逆のパターンもあります。
とある会に出るということは、他の会を欠席して出ているわけで、FBによって欠席しているほうの会の方に、私がその「とある会」に出たことが知れてしまうことがあります。
実は、このお祝いの会がまさに私にとって、そのパターンでして、他の会に不義理をして、そちらに出るつもりだったので、FBは自分がやらないのは勿論のこと、他の方の写真に写り込むこともNGの状態でした。
そういうことですからご安心下さいと伝えて、その電話は切れましたが、このようにSNSの登場によって、世の中の「会」は存在しなかった態を装うことが出来なくなってしまいました。
知られることが余程困るのなら、最初から秘密会という前提にして、連絡は全てアナログで行い、当日ももちろんSNS禁止にしないといけません。トホホな世の中ですね。
と、いうわけで、その素晴らしかった会のことを、ここに書くのも遠慮しないといけません。
実にメンド臭い世の中になりました。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.874日連続更新を達成しました。
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