地蔵舞ー酔っぱらい狂言
このブログも、もう5ヶ月やっておりますので、住吉は、どうも酔っぱらいだな、と知れ渡りつつあるかもしれません。8/4号にも、酒のお誘いが原因でウォーキングが続かない呆れた実態を書きました。
実は、酔っぱらいの酔態を笑う、というのが、人間本来の愉快な、毒のない笑い方ではないか、って思います。このブログでは、皆さんに多少とも笑っていただくことを、心がけておりますが、どうせなら、そういう方向で、今後も住吉を笑っていただこうと思っています。
つい先日も、狂言を見ていてそう思いました。
8/3に浅草公会堂で、「台東蝋燭能」の公演があり、台東区アートアドバイザー会議でご一緒する、坂真太郎(ばん・しんたろう)さんが、シテを務められるので、拝見にまいりました。
真夏の浅草で、もう30年以上続いている公演です。火曜日で休みの日でしたので、ヨメと二人で出かけました。
坂さんがお出になるのは、シビアなお能ですが、能の合間に上演される、狂言がいつも楽しみです。
今回は、「地蔵舞」(じぞうまい)という狂言で、大蔵流の上演でした。
この狂言では、旅の僧が、一夜の宿を借りた、館の主から酒をふるまわれ、やがて興にのって、地蔵の様子を滑稽に表現した舞を舞います。その時の囃したて方が、とても楽しい狂言です。
狂言には、酒関係の筋書きのものがたくさんありますが、どれも大好きです。正気で酔態を演じる、狂言師の方は大変なのでしょうが、見ているこちらは、気楽に笑えます。しかも、笑った後に爽快感がありますね。
何世紀も笑われ続けているものは、サスガに本物感があります。
私も、本物感のある、酔っぱらいを目指す・・・ことにします。
あ、そうそう、坂さん、お能も素晴らしかったです。蝋燭の演出は、外の暑さを忘れさせてくれました。
また満員の盛況、おめでとうございました。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*もう終わってしまいましたが、「台東蝋燭能」については、こちらです。
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