ウヰスキー
朝ドラ『マッサン』も今月で終わりですね。
最近ではマッサンに敬意を表して、ニッカ製品を飲んだときは、
「ウヰスキーを飲みました」
と書く人が多いですね。
それにしても、この「い」と「ゐ」がいつから一緒になったのか、気になって調べてみましたら、
驚きました。
古くはもちろん、「いろはにほへと」の「い」と、「うゐのおくやま」の「ゐ」は別物だったのですが、実は、
「13世紀なかばに入るとイとヰは統合した」
のだそうです。
と、いうことは、13世紀なかばには発音は同じに成っていたのに、「ゐ」は表記方法の中だけに生き残り、この前の戦争まで使われていたのですね。驚きです。
そして、さらに「ゐ」は、違う生き残り方もしました。
外国語のWHIの当て字としての「ゐ」、それが「ウヰスキー」の「ヰ」です。
なんとも、しぶとい話しです。
この用法では、13世紀から20世紀まで使いわけられてきた歴史的仮名遣いはあまり関係がなくなり、フィーリングで使われるようになります。
例えば、
ノロ・ウヰルス
・・・とは言わないか。流石に。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.834日連続更新を達成しました。
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