続く えにし

秋の「ご縁づくりキャンペーン」のテーマを「続く えにし」にしました。

この期間(9/13~9/28)に「ちんやメンバーズカード」に入会し、なおかつ御自分の記念日として、故人の命日を登録なさった方は入会金が5円になるのです。通常は500円ですから95%引きです(笑い)

この企画を検討している時、不祝儀なネタで「キャンペーン」というのは、いかがなものか?

という意見も出ましたが、私はそういう考え方をしません。

人の没後に、その方に御縁のあった方が会合する、というのは素晴らしいことだと思うからです。

そう、人と人は生きている間だけつきあうのではないのです。

故人から教わったことを守って行く、という生き方をする人がいなければ、所謂「老舗」店などはまず成り立ちません。

歌舞伎でも「追善興行」を頻繁にやっていますよね。不祝儀ネタで興業を打っているわけです。だから私も不祝儀を肯定的に考えたいのです。

故人は肉親に限りません。恩師や上司でもOKです。

現実に、「ちんや」では故・内山栄一台東区長を偲んで、かつての部下が集まる席があります。

内山元区長(1911年-2012年)は台東区では有名人なのですが、他区の方はご存知ないかもしれませんから、ご紹介しますと・・・

税理士・区議・都議を経て区長に当選、在任四期16年。業績としては、

東北・上越新幹線の上野延伸

「桜橋」架橋(X字型の、歩行者専用の橋)

隅田川花火大会の復活

浅草サンバカーニバルの創設

旧東京音楽学校奏楽堂の移設・保存

・・・などがあります。こうした積極政策・文化政策を推進する一方で、区役所の行政改革を断行した方でもありました。

区長選に出た時掲げたキャッチフレーズは「株式会社・台東区」でしたから、部下の皆さんには煙たかった筈ですが、結局庁内でも人気が出たところがスゴいことです。

違う種類の先生=学校の先生を偲ぶ会も、勿論承っています。

先生がすき焼きが好きだったので、その墓を拝んだ帰りに、というパターンです。

線香の香りは、どうしても抹香臭いですが、すき焼きの香りなら天まで届いて喜ばれると思います。

この店が、えにしを続けて行く場に成れば嬉しいです。

追伸、

誠に勝手ながら、「ちんや」は9/1(月)~9/4(木)まで4連休をさせていただきます。ご諒承下さいませ。

このブログは予約投稿により、休まず更新して参ります。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.643日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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