ボケやすい人

編集者の知人が新刊本を出した、というので読んでみました。

『いくつになっても、脳は磨ける ~「アンチエイジング脳」読本 』という新書本です。

著者は築山節先生とおっしゃる脳神経の専門家で、1992年に脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設された方とか。

専門医として数多くの患者と接してきた体験を基に「ボケないための脳の使い方」を解説するという御本です。

まず1点。「脳の回転数」が非常に大事なのだとか。

若年なのに「ものわすれ」がひどくなった、あるITプログラマーの患者さんがダメだったのは、終電まで会社に残って残業し、なおかつ家に帰ってからも自宅のパソコンで寝るまで仕事していたことでした。

「脳の回転数」は時間の期限を切った状態、つまり試験のような状態なら能率があがるのに、ダラダラやってはちっとも能率が上がりません。

脳に多少のストレスは悪くはないものの、このように延々と長時間ストレスをかけ続けてはダメ、と築山節先生は教えます。

私も定休日に仕事をすることが多いので気をつけたいです。

店が営業している日にできない仕事がどうしてもあるのですが、それをやる場合も、「時間の期限を切った状態」でやりたいものです。

さて「脳の回転数」の話しより、この御本の目次で目を引きますのは、

「高学歴で多忙な人ほど認知症になりやすい」という部分でしょうか。

築山先生によれば、脳の特定の分野ばかりを使っていると、その他の分野が衰えてしまうとかで、例えばレーガン・サッチャー・シラクといった指導者が晩年ボケてしまったのは、政治ばかりやっていて、身のまわりのこと一切を他人任せにしてしまったからだそうです。

政治に関わる脳だけ使うのはダメなのであって、政治家のように高学歴で仕事が忙しい人は、あえて雑用~犬の散歩とか、植木の水やりとか、食後の洗い物を自分でやる習慣にして⇒脳の色んな部分を使わないといけないのだそうです。

うーん。

あ、洗い物はしていますよ、少々。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.443日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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