親水テラス

和田秀樹先生が近著『脳のため光を浴びよ肉を食べよう』(新講社ワイド新書)の中で、長寿のために肉食と太陽に当たることを勧めておいでです。そこで私も10分とか15分とか時間を作って、隅田公園に行くことにしました。浅草にも高層のビルが増えてきて、光に存分に当たれるのは隅田公園くらいだからです。
で、気づきました・・・
・隅田テラスは東岸と西岸でかなり違う整備の仕方がされています。
・東岸テラスには蟹が棲んでいます。
今話しているのは隅田テラスの駒形橋と厩橋の間のことです。かつて「カミソリ堤防」と呼ばれた堤防の下に親水テラスが造成され、水面に近い所まで降りられるのですが、駒形橋から繁華な浅草方向とは逆方向のテラスに降りていただきますと、すぐ蟹が棲んでいる水路に着きます。
西岸(浅草側)には、蟹が棲んでいる水路はありません。西岸のテラスはコンクリート製で、堤防ぎわに植木がされていますが、水路はありません。
対する東岸テラス(墨田区側)の地面は土です。そして、その土の地面に幅1メートルほどの細い水路が掘ってあるのです。まったく西岸とは非対称な整備手法です。
細い水路は隅田川とつながっています。護岸に切れ込みがいれてあって、川の水位が上がると、川の水が水路へ流入してくるのです。水位が長期間下がったままの場合に備えて、川の水を吸い上げるポンプまであります。
その水路に蟹が棲んでいます。結構な数棲んでいます。
10月のある火曜日に観察してみましたら、土手に、数十センチに一個の割合で巣穴があります。ベンチに座ってしばらく眺めていますと、視界の中で10匹以上の蟹が活動しています。ベンチの足元にも巣穴があり、気が付くと私の足音でも動きまわっています。甲殻類が苦手な方にはキビシい状況かもです。
光に当たり、川の音を聞き、生き物を観れる、なかなか結構な環境が出来ていました。ゴミもあまりありませんし、ホームレスもいません。お勧めです。
ただし地面が土なので、風が強い日は埃が舞います。また、夜は街灯がまったくないので、真っ暗です。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.518本目の投稿でした。

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台東区産業フェア

台東区産業フェア2019が開催されます。
これは台東区で活動する企業や団体が自社の製品・サービスを出展する展示商談会です。
弊社は、このフェアそのものに出店するわけではないのですが、今年の
「したまちTAITO産業賞」
の受賞企業として、この催事の会場で紹介される予定になっています。この賞は、
・新しい製品や技術の開発、改善に関して顕著な業績のある企業
・新分野への進出、新たなサービス、新市場の創造など、時代のニーズを先取りした革新的な取り組みを行い、それに関して顕著な業績のある企業
・就業環境の改善に積極的に取り組み、社員の雇用や人材の育成に関して顕著な実績のある企業
・その他、台東区の産業の発展に著しく貢献をした企業
を台東区が選ぶもので、告知もして下さるので在り難いことだと思っています。
フェアの方も地場産業の魅力満載で、「商談会」と言っても、一般の方もご来場いただけますから、是非お出かけ下さい。入場無料です。
会期:10月31日(木)、11月1日(金)両日とも10:00~17:00 
会場:都立産業貿易センター台東館4、5階(東京都台東区花川戸2-6-5)

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看板猫②

昨日浅草演芸ホールの看板猫「ジロリ」のことを書いていて、「ちんや」の猫のことを思い出しました。
かつて「ちんや」にも猫がいました。
ただし接客ができる「看板猫」ではなく、本業のネズミ退治だけに従事していました。
メスで、名前は「マミ子」。
その名前は、当時のアメリカ大統領アイゼンハワー氏の夫人マミーさんに由来しています。つまり、この話しは結構古い話しでして、マミ子が「ちんや」に来たのは1950年代のことです。
ネズミ退治の実績は、かなりの数字だったとかで、家族や従業員に愛されたそうです。「・・・そうです」と書いたのは、私がマミ子を知らないからです。マミ子は1965年に私が生まれるのと入れ代わりに死んだのでした。
死んだマミ子は当時店の裏にあった、狭い庭に埋葬されましたが、1975年に現在のビルを建てる時に、裏庭は埋めることになりました。
マミ子が眠っている裏庭を潰すのが忍びなかったので、その場所つまり現在のビルの雷門横丁側(ビルの北側)に、マミ子のレリーフが設置されました。
猫専門雑誌の記者の方が浅草を歩いていて、このレリーフに気づき、「ちんや」の「ちん」は犬の狆なのに、何故猫レリーフがあるのかと取材に来て下さったこともありました。
このレリーフは雷門横丁を通れば、どなたでも見られますので、お時間がありましたら、見てあげて下さい。
雷おこしの「常盤堂」さんと「スタバ」の間を入って行けば気づくと思います。

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看板猫

新聞に「ジロリ」が大きく採り上げられていました。
紙面の四分の一位が、浅草演芸ホールの看板猫「ジロリ」に使われていました。2年前に『ジロリの落語入門』(河出書房新社)という本が出て以来、すっかりスターです。
本業はネズミ退治で、実績は6匹。
最近は本業より切符売り場での接客に力を入れています。と、言っても売り場のガラスの向こう側で寝ているだけですけど。「癒される」と会いに来る人が多いんだとか。
これからも、かげニャがら浅草支えてもらいたいものです。
が、この記事に付けられた写真で、私が気づいたことがあります。寝ている「ジロリ」の横に、
「木戸銭、売店等のお支払いは現金のみとなります / 浅草演芸ホール」
と注意書が掲出されています。
キャッシュレス社会なんか、軽く無視しています。
流石だね、ジロリ君。

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終日運休

浅草の皆さん、知ってましたか?!
東京メトロの、
「12月28日(土)~2020年1月2日(木)銀座線渋谷駅線路切替工事に伴う一部区間終日運休のお知らせ」というリリースのことです。
私は駅で、その告知をみつけて、まさか!正月に銀座線が終日運休!!と焦ったのですが、それは早トチリでして、終日運休するのは「渋谷⇔表参道」「青山一丁目⇔溜池山王」の間だけでした。
並走している半蔵門線を使えば浅草へ来れるので、重大問題ではないですが、予約のお客様の遅刻は発生するかもですねえ。正月は繁忙期で、終日きっちり予約を入れ込んでしまうでしょうから、問題ゼロとはいかないかもしれません。

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MGC

本日MGCなるものが開催されます。
「ちんや」の前の「雷門通り」も、朝9:00~10:45まで車両通行止めになりますので、ご注意下さい。
MGCすなわちマラソングランドチャンピオンシップ(Marathon Grand Championship)は、2020五輪マラソンのテストイベントでもあり、代表選考会でもあるレースです。
これまでマラソンの代表選考過程では、もろもろ不平が出た経緯もあったようで、それを、一気にこのレースで決めてしまおうという趣旨と聞いています。(違っていたらすみません。スポーツ音痴ですので)
なんか東京マラソンが2回あるような気分で既視感がありますねえ。
交通規制がかかると、お客様が車で来れなかったり、取引先さんが納品に困ったりするのですが、今回は朝方のみの規制で、まあ、問題ないでしょう。
マラソン好きの皆様、お出かけを。

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花やしき再び

「茨城地酒まつり」が「花やしき」に帰ってくるそうです。
「茨城地酒まつり」とは、夜の閉園後の「花やしき」に700名もの人がやって来て、飲み放題で酒を飲むという大人気試飲イベントです。
昨年は屋形船の分乗という形態でしたが、今年は「花やしき」に戻って来ました。
この夜祭りのような、夜ピクニックのような楽しいイベントが最初に「花やしき」で開催されたのは、2011年のこと。その年の大震災では茨城県も大きな被害を受けましたので、地元浅草としても応援させていただいた経緯がありました。
「花やしき」は屋外で雨の場合に問題があるということで、昨年は船を試みたようですが、雨の問題があっても、やはり「花やしき」が楽しいということで、今年は戻って来たようです。結構なことと思います。
酒好きの皆さんは、是非ご参加を。
日時:令和元年10月11日(金)18:30~20:30
入場券:前売り制4,500円。当日売りは無し。お求めはe+(イープラス)へ。

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浅草の談慶!第三弾

「浅草の談慶!」の第三弾がやってきます。
これは大学同期の落語家・立川談慶君の浅草での独演会のことでして、前回の第二弾には、私もゲスト出演させていただきました。
今回は
「浅草オペラからアカペラ落語へ」
「アカペラ落語は浅草オペラの遥かなるエコーか」
・・・ということで私もまったくリサーチしていない趣向です。どうなることやら。
浅草芸能界のドン松倉会長(浅草演芸ホール会長、御年83歳)は今回も参戦。松倉さんは、前回のトークで「100歳まで現役」宣伝しましたが、こちらもどうなることやら。
私は今回は出ません。アカペラ落語なら出来そうだけど(笑)
皆様もお出かけを。
9月28日(土曜)18時開場。「東洋館」にて。
<チケットの購入・お問い合わせは>
「墨東名人会」へ
bokutoukinema@gmail.com
090-8566-6855

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起きたことは笑うしかない!

東洋興業会長で、浅草芸能界の「生き字引」とも言うべき松倉久幸さんが本を出されました。
『起きたことは笑うしかない! 』(朝日新書)。
宣伝文に曰く・・・
「笑いを磨けば長寿も楽々、浅草演芸ホール会長の“奇跡の83歳”笑老術のすべて。」
「笑老術」とは何か?造語ですから、本を通読しないと俄かには分かりませんが、
お笑いの巨人に学ぶ人生訓といった感じでしょうか。
それを、この本では「忘れられない三名人」に求めます。
古今亭志ん生
永井荷風
深見千三郎
特に志ん生が戦時中に前線を慰問した時のエピソードは、笑いについて考えさせてくれます。戦争という、究極に笑えない環境にいる人こそ、猛烈に笑いを欲している、そして、きびしい状況にいる人の活力の素になるのは笑いで、それは体の栄養と同じくらい大切だということです。
結局、松倉さんのモットーは、
誰よりも早く笑え!
皆さまも是非ご購読を。
出版社: 朝日新聞出版
ISBN-10: 4022950358
ISBN-13: 978-4022950352

なお松倉会長には、私の本にも登場していただきました。そちらも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

第四十回

第四十回記念「 台東薪能」を拝見しました。
「台東薪能」の主役は地元の能楽師・坂(ばん)真太郎さん。坂さんとは、台東区アートアドバイザーの仕事で10年ほどご一緒しています。
坂さんの御父上が「台東薪能」をスタートさせて、今回が四十回目。素晴らしいことですが、天候だけはあいにくでした。好天であれば会場は浅草寺境内の予定でしたが、雨模様になってしまったので、浅草公会堂へと変更となりました。
「台東薪能」では、地元鳶職の木遣りに先導されて、火が運ばれるのが他にはない特色で、屋外ならが当然本物の火を使いますが、公会堂の中で、そうは行きませんでした。
演目は『敦盛』『石橋』など、節目の回にふさわしく、古典的でシリアスなもの。格調たかく、堪能させていただきました。ありがとうございました。

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