疫病の流行

今は緊急事態です。
この事態は料理屋にとりまして、存在を根底から揺さぶられるような事態です。人と人を会わせ、最終的には仲良くさせるのが私達料理屋の使命ですが、その為には密接しないといけません。その密がダメだというのが昨今ですから、実に嘆かわしいです。
そういう状況なので、『肉食の社会史』(中澤克昭、2018年)を読んで、肉を食べるということの「そもそも」を学ぼうと考えました。
で、タイムリーな箇所を発見しました。
古代の天皇・公家・百官は疫病の流行に際して肉食を断っていたと言うのです。
722年、732年、737年、770年と疫病や炎暑、旱魃を鎮めるために肉食や飲酒を止めろいう指令が出ています。
古代の人は仏教の教えで肉を食べなくなったと説明されることが多いですが、実はそうではなくて、肉は贅沢で美味なものと思っていたので、神が怒っている時=疫病の時は肉食を控えたと言うのです。(他の説もあります)
皆さん、コロナを鎮めるには、肉と酒を止めると良いらしいですよ、どうやら。他の説もあります(笑)

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。再開時期は未定です。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.700本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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夜の街クラスター

岐阜市若宮町のナイトクラブ「シャルム」
福井市片町のラウンジ「ヴァンテレーヌ」
コロナウイルスのクラスターが発生したとしてネットで店名が拡散している店です。特に「シャルム」は客が岐阜大学病院の医師だったことで、話題沸騰でした。
が、一つ疑問点があります。店の女の子が感染→その状態で勤務して→客に移したと断定して良いのでしょうか。
その逆もあり得ますよね。潜伏期間が結構あるし、発症してからしばらく軽症のこともあるし、先に感染したのは客かもしれません。
先に感染したのが客の場合でも勿論店を消毒する必要はあります。消毒の為に店は休業しないといけないでしょう。
で、消毒のために休業すると、
あの店でコロナが出たらしい!!
と拡散してしまいます。」
ここで考えていただきたいのですが、こうなるリスクは全ての飲食店にあります。いや、接客を伴う全ての施設に、このリスクがあります。区役所だって接客しますから同じです。
「夜の街クラスター発生!!」って、たしかに話題としては面白いけど、ことさらそこを強調すると、フォーカスする所を間違ってしまうような気がします。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
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食中毒保険

少しだけ安心しました。
現在加入している食中毒保険が感染症もカバーすることが分かったからです。調べて下さった食品衛生協会の銀座事務所さん、ありがとうございました。
そういう食中毒保険に、飲食店が入っていることは多いです。もし店で食中毒を出してしまった場合、お客様に賠償しないといけませんし、休業した場合は、その補償も欲しいです。そのお金が出るような保険です。
で、その休業補償が、食中毒でなくて感染症の場合も出るとのことでした。
今休んでいる飲食店が多いですが、その中には「自粛」というより、もし自分の店で出してしまったら・・・と思うと心配で心配で休んでしまった、というケースが多いと思います。
将来的にはコロナは根絶できず、社会に馴染んで行くでしょうから、そうなったら飲食店は保険を頼りながら営業して行く他ないと思います。勿論お金だけで解決できる話しではありませんが、出ないよりは出た方が良いですね。
ここで問題なのは損害賠償の方です。
保険がカバーしてくれるのは、店が提供した料理が食中毒菌に汚染されていて、お客様が感染・治療→賠償しないといけなくなった場合です。
が、コロナの場合は、その関係が不明瞭です。お客様の方が先に感染していて、店のスタッフは逆に「もらい事故」の場合もありえましょうが、潜伏期間が長いので、ハッキリわかりません。そこが、因果関係がかなりハッキリ分かる食中毒と違うのです。
食事で同席した人達と、その席を担当したスタッフが陽性になれば、店側が悪いような雰囲気が、どうしても漂ってしまいます。
そういう場合を解決するような法律と保険の仕組みを早急に作る必要があるだろうと思います。お願いします。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
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コロナ問題の中でも頑張る老舗

「コロナ問題の中でも頑張る老舗」という雑誌の取材のお話しをいただきました。
旧知の記者さんだったのでお請けしたのですが、困ってしまいました。インタビュアーもしたいとおっしゃるのです。
この惨憺たる状況で何を言えば良いのやら。
一つだけ言えるのは歴史との比較。
今回のコロナ・ショックは「リーマン超え」だと言われていますが、歴史と比べると大したことはありません。
日本は関東大震災でGDPの3割を、昭和の戦争で85%を失っていますね。それに比べると大したことはないのです。
いずれ、何とかなるでしょう(笑)
で、具体的な話しですが、弊店が今特に画期的な対策をとっているわけではないです。
感染リスクを減らす為、現在飲食部門を休業していますが、長期間ではありません。
「ちんや」より約50年早く創業した、神田のアンコウ鍋の「いせ源」さんは、なんと、4/4(土)から5/31(日)まで休業とか。およそ二か月ですから驚きます。
飲食部門を休業する代わりに、肉の売店ですき焼きの食材をテイクアウトできるようにしていますが、テイクアウトを強化することは、今時どこの店もやっています。
今回の問題は飲食業というものが根底からやり辛くなる問題ですから、一か月や二か月で新しいアイデイアなど出ないですね。
後藤俊夫先生の『長寿企業のリスクマネジメント』(平成29年、第一法規)によれば、長寿企業はリスクに遭った時の復元力が強いのが特徴だと言います。
そして、その復元は単独で達成されるわけではなく、地域社会や同業者と共同・連携して取り組むことで達成されると言います。つまり「復元力は地域力」。だから日頃から地域貢献、業界貢献は必須だと。
私も、そういうことは多少してきたつもりですが、さてさて今回の局面で、活きてくるのやら。
とりあえず、近所の店に食べに行ってみるかなあ。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
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すき焼き屋のリスク

さて緊急事態です。
飲食店は、居酒屋をのぞいて営業して良い方に入りましたが、「三密」に注意しながら営業しろとおっしゃいます。
が、飲食店が「三密」を避けるのは実際大変です。
特に、すき焼きなど鍋を囲むスタイルは牛丼チェーンなどと比べて「密」の度合いが高いです。食事時間自体も2時間とか長いですしね。
このように自分の関わる産業が感染の温床になりかねないと言われることは、もちろんとても辛いことです。
人と人を会わせ、最終的には仲良くさせるのが、私達すき焼き屋の使命ですが、それが今年突然けしからぬことと言われるようになってしまいました。
では、いつまでも永遠にそうでしょうか?私は違うと思います。
人は人と会い、語り合いたいものです。親しくなれば接触します。肩をたたいたり、握手したりしたくなるものです。人は必ず、そういう場を、必要とすると思います。
今はウイルスに効く薬がないので、少しの間集まりを控えねばなりませんが、薬が出てきてコロナが治る病気になった暁には人は料理屋に戻って来ると思っています。人は人とつながりたいからです。
今回気づいたことがあります。
料理の中ですき焼きは感染リスクが高めかもしれません。しかしこれは逆に申しますと、その分だけ人と人をつなぐ力が強い料理だということです。他の人と繋がりたいと強く願う人が、すき焼き屋に足を向けるのです。
すき焼き屋に集う人と人、店と客の関係を、コロナが解けた時こそ大切にしようと思います。
人が人と会うな、そう言われた今日私が思ったことです。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。再開時期は未定です
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しない人は、しないのね。

4日から「ちんや」の飲食部門は営業自粛しています。
(肉の売店は時短で営業しています)
私はと言うと、出勤して電話だけ取っています。そうしましたら、
今夜の20時30分から予約できますか?!
うーむ、自粛しない人は、やっぱりしないのね。
おそらく食べ終わったら、「接待飲食店」へGO!かな・・・
もし感染すると、保健所にあれこれ聞かれますよ。
おっと、それはあえて言わず、
営業を自粛させていただいていますので、悪しからずでございます。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は10日まで営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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最初と最後

1935年生まれ、85歳のウチの父が面白いことを言っていました。
自分は人生の最初で戦争という酷い経験をした。
そして今、最後の方でコロナなという酷い経験をしている。
最初と最後が酷くては面白くないので、まだ死ねない。
うん、ユニークな論ですな。

追伸
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は10日まで営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.690本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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営業自粛

コロナ問題の悪化が止まりません。この問題で政府・都から「自粛要請」が出ていますので、当社も対応させていただきます。
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」つまり飲食部門は休業します。とりあえず4月4日~10日までの7日間。その先については追って判断致します。
飲食部門は、少人数であっても昼間であっても、利用を自粛するべき施設と指摘されていますので休業します。
無症状キャリアがいることが知られていますから、お客様からスタッフへの感染も、その逆もあり得ます。どちらも大変困ります。
精肉売店(小売部門)は営業時間を短縮した上で営業します。自粛下での食料品提供は、むしろ積極的に取り組むべき任務ですので営業致します。
営業時間は11時開店~19時閉店です(通常は10時半開店~19時半閉店)
「ちんや」売店は入り口側の壁面を全開にできる構造になっており、換気が良いので、「三密」を避けられると考えています。
売店では肉はもちろん、すき焼きのザクや卵、割下も販売します。
自粛期間中「ちんや」の中で飲食していただけませんが、売店ですき焼きの食材をお買い上げいただきまして、ご自宅ですき焼きをお楽しみくださいませ。
外食利用が当分の間伸びないと思われる中では、今後はテイクアウト販売に力を入れて行かないといけません。今の期間を、そのテストケースにしたいと考えています。
売店では販売員全員がマスクを着用します。また売店カウンターの上にアルコール消毒液を多数設置し、接客の前に必ず手を消毒します。
またお座敷の仲居が肉の研修を兼ねて、売店での販売を手伝います。ご諒承下さいませ。
今が底であることを願います。

追伸
通販もやってます

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受動喫煙防止条例

お知らせです。
コロナ問題の陰に完全に隠れてしまっていますが、本日から東京都の受動喫煙防止条例が施行されます。
ちんやビルも屋内禁煙になります。
個室内でも禁煙ですので、愛煙家の皆さんには大変恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
また路上でもポイ捨ては台東区の条例違反です。
灰皿は玄関脇に用意してありますので、そちらをご利用下さいませ。

なお、話しは変わりますが、
三社祭は10月16日(金)・17日(土)・18日(日)に延期するそうです。
また元々の日程だった5月18日には「新型コロナウイルス感染終息祈願祭」を行うそうです。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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和牛商品券

今回のウイルス問題では、色んな人や物が炎上しましたが、その中でも結構目立ったのが「和牛商品券」ではないでしょうか。
猛烈な批判を浴びているにもかかわらず、最終的に自民党の補正予算案にはこの「和牛商品券」が盛り込まれる見通しだとかで、政府がこのまま採用すれば、本当に「和牛商品券」が国民に配られることになるそうな。
スバラしい。
いや、間違えた、この券を応援すると私自身も炎上しそうです。国民の目線は、少なくともネット上ではかなりキビシいからです。
首都東京の封鎖まで取り沙汰される中、政治家が贅沢品を推すことに反発は強いようです。
和牛のように特定の品目、しかも国民にとって必要性が低いものを税金で支えようというのは、なかなか難しいかもしれません、日本は民主主義ですからね。
和牛農家さんの状況は本当に廃業寸前の厳しさです。市場価格は3割以上下がり、あまった在庫は数か月分くらいになっているという話しも聞きます。ウチの店の状況から推測しても、今後「3割下落」では済まないと思います。猛烈な逆風です。
しかし世間からの同情は少ないようです。俳優協会会長の西田敏行さんが、俳優は文化を担うのだから救って欲しいと訴えた時も批判が殺到したそうですが、似たような状況ですね。
日頃「国の宝」とか言っていただいていても、こういう状況が来ると、やはり立場がないのだなあと痛感します。
そう言えば、私の「適サシ肉宣言」の時も、賛成意見の次に多かったのは反対意見ではなく、「自分には関係ない」「どうでも良い」という意見でした。
コロナ終息を祈念します。「アビガン」が治験に入るとか、期待しております。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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