お願いだから、上手くいくように!

今日はホワイトデー。お二人様の、カップルのご来店が多く、お二人だけで個室を利用なさるので、クリスマス・イブほどではないものの、バレンタインデー同様、営業能率的には、悶絶の日となりました。

 世の中の、個室のある飲食店では、「個室は4名様より」などと利用制限をしている店が多く、短期的には、その方が営業能率は良いのでしょうが、「ちんや」では、そうした制限はしていません。お二人だけで個室を利用できます。

  お二人様について「それは、サンプリングだとか、お試しだとか思えばいいんですよ。厳しく制限すると、営業の間口が狭くなって、将来的にお客様の層が細りますから、お二人様個室OKは正解だと思いますよ。」と言って下さったのは、台彪会メンバーで、Webマーケテイングの会社をやっている、I社長でした。

  なーるほど、そういう考え方も有り、ですねえ。たしかに、そのカップルが上手くいって、結婚されて、お子さんが出来れば、ご家族揃って来店されるでしょう。お爺ちゃん・お婆ちゃんも参加されるでしょうから、その際は、お二人様どころか、七名様以上ですから、それは有り難い方向です。

 実際、浅草神社(通称:三社さま)で、赤ちゃんの「お宮参り」をして、その後で「ちんや」で食事という展開は良くあるケースです。そのカップルは以前に、お二人で「ちんや」に見えていたかもしれないですね。うーん、たしかに邪険にできないですね。

 と、いうわけで、お若いカップルのご両人は、どうぞ、お二人だけで個室をご利用ください。

 ただし! お願いだから、上手くいくように、お願いします。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

*「台彪会」については、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 2:44 PM  Comments (0)

25万円の靴

今日、靴職人の末光宏さんの工房を訪ねました。末光宏さんは最近、「台彪会」で知り合った方ですが、並の職人さんではありません。複雑な靴の工程の全部を一人でこなすことができて、なおかつデザインのセンスが良く、彼の創る靴は、価格25万円〜とスーパーな御値段です。完全オーダー・メードですから、納期も約6ヶ月かかります。

 今私が履いている、末光靴の10分の1以下の値段の靴が、どうも私の足型にあっておらず、また底がだいぶ磨り減ってきたので、直してもらおうと思っています。

  最近日本人の間に「モノへの愛着・執着が薄くなった」「モノづくりが出来る人への尊敬の感情が薄くなった」と言われています。私・住吉史彦も日々玄関でお客様のお靴を整理していて、そのことを実感しています。B級の仕上がりの靴なのに、高級ブランドのロゴが貼り付けてある靴が多いのです。靴業界の内情に詳しい人から聞いた所では、そういう靴は海外の人件費や材料の安い所で、大量に生産された物で、ロゴを貼り付ける工程だけを日本でやるのだそうです。

 この調子では、日本の「モノづくり」はどうなってしまうのか、そう思いながら、末光さんを訪ねたところ、靴の世界の、いろいろなことを怒涛の勢いで教えて下さり、アッという間に2時間以上長居してしまいました。

 聞けば、「靴のパッと見」を良くする技術はどんどん進歩していて、「素人さんが誤魔化されても無理はない」というザンネンな状況だそうです。なんだ、食べ物と一緒じゃないか!

 モノづくりのプロセスは正当に評価され、しっかりと造られたものは、正当に褒められなければいけないと思います。「ちんや」では、玄関でお靴をぬいでいただいて、店内にお入りいただきますが、今度から、立派なお靴はどんどん褒めてさしあげようと思います。

 我々が良いモノを褒めれば、その持ち主のお客様はご機嫌を良くして、さらにその後で、もう1着・もう1点を買い求められるかもしれません。結果、造り手の人にお金が回り、そのお金は回り回って日本の景気を良くします。

 もちろん、やたらめったら何でも褒めるのはカッコが悪いですから、モノの良し悪しを多少はわかった上で褒めたい所です。上に書いたように、「靴のパッと見」で、素人が良し悪しを判定するのは、難しいらしいのですが、末光さんが、「このメーカーなら絶対間違いない。そのメーカーにはピン=キリはない。」というメーカー名を教えてくれることになりました。また、縫製や造作の良し悪しは、素人が見て判断できる場合もあるので、そこも教えてくれるそうです。よし!これで、靴を褒める場合のポイントがわかるぞ。むふふふ。

 この話しは、貴重な話しなので、「ちんや」従業員だけなく、近所の飲食店の人達にも、良かったら聞いてもらおう、と計画しています。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

*末光宏さんと台彪会については、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様,台彪会 — F.Sumiyoshi 2:50 PM  Comments (0)

すき焼き「ちんや」六代目店主の住吉史彦です。

 今日は、ある高名な美術家の先生が、内閣総理大臣賞を受賞されたので、そのお祝いの会が、私の店「ちんや」で開かれました。今日から3月ですので、箸置を、2月用のシルバーから、3月用のピンクに変え、この宴席の机にもセットしました。結構可愛い箸置です。

  その先生は、以前から「ちんや」にご縁の深い方で、気さくな方なのですが、やはり、今日はいつもより緊張してお迎えしました。

 宴は、賑やかに順調に進み、やがて皆さんご機嫌で家路につかれました。料理屋の店主として、こういう会をお引き受けさせていただくのは、本当に有り難いことです。感謝の一語です。

 実は同じ時間に、浅草料理飲食業組合のII田組合長が、飲み会をセットしていて、お誘いいただいていたのですが、「ホントは、そっちに飲みに行きたかったなー」、なんてことは口が裂けても言えません。

 「おい、住吉、口が裂けても言えないのに、ブログに書けるなんて、お前、頭どうかしてるんじゃないのか?」

 うーん、そうか、これだから、ブログは難しいなあ。

  記念すべき、ブログ起動の日でした。

 最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。以後、お見知りおきを!

Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 10:47 PM  Comments (0)