新事業

向笠千恵子先生の本『すき焼き通』(平凡社新書)が出版されましたのは、2008年10月15日のことでした。

その本の企画に私が関わり始めましたのは、たしか2004年だったと思います。

最初は雑誌に連載され、それが単行本の形にまとまったのが2008年10月15日でした。この日は今「すき焼き通の日」に認定されています。

で、出版披露宴が「ちんや」であり、集まったすき焼き店主で「すきや連」というグループを創りました。

以来5年、年に3回の会合を重ねて来ました。

その「すきや連」のすき焼き店約30社が第二の事業に突入することになりました。そして、その為の準備会合が過日開かれました。

普段の「すきや連」には、すき焼き屋以外の食材関係の方などもいますが、その日の会合は全員すき焼き屋ばかり。

神田明神様の近くの「いし橋」さんに、北は米沢・南は松阪から集結しました。

会議の後の懇親会も、「いし橋」さんのすき焼きをいただきながら盛り上がりました。

この新事業の完成は来年10月の予定なので、今詳細は公表できないのですけど、「すき焼き屋が何か始めているらしい!」とだけ御記憶下さい。

興奮しています。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.334日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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記念日商法

「〇×の日」を勝手に制定して、その日にあわせて販促をかける「記念日商法」が盛んですね。

まさか、終戦の日の8/15を使っている人はおるまい、と思いましたが、なんと、いました。

「日本記念日協会」のサイトによりますと、

8/15は「森のたまごの日」なのだとか。

で、その根拠ですが、

「コクとうまみ、鮮度と栄養価で人気の鶏卵「森のたまご」を製造販売するイセ食品株式会社が11月18日と毎月第3木曜日に制定。ブランドたまごの定番と称される「森のたまご」の素晴らしさを多くの人に知ってもらうのが目的。」

「日付は11月で「いい」、18日を「森のたまご」の「森」と読むことからで、「森」の字にある「木」を分解すると「十」と「八」となるため18日とし、また「森のたまご」の「森」の字には「木」が3つあることから、あわせて毎月第3木曜日も記念日としたもの。」

???

8/15が「森のたまごの日」なのではなくて、今年の8月の第3木曜日が8/15だから、結果的に「森のたまごの日」に成ったのですね。

こういう日でも、何か販促をかけたのでしょうか・・・

さてさて、私も実は「記念日協会」さんに記念日を登録しています。

正確には、私の記念日ではなく「すきや連」の記念日なのですが、

毎年10月15日が「すき焼き通の日」です。

根拠は在るのか って? 失礼な、在りますよ!

「すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家で結成された「すきや連」が誕生。すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした」のです。レッキとして史実です。

この刊行記念会の会場が「ちんや」だったので、私が記念日の登録手続きをした次第です。

以来5年間、「すきや連」は連続15回を数えるほど続いておりまして、すき焼き屋同士もだいぶ仲良くなりました。

その御縁の記念日が「すき焼き通の日」なのです。

今のところ、この日を獲っているのは私だけですが、10/15が第三木曜に当たれば、例のたまごと同居するハメになりそうです・・・

それは、まあ、さて置き、記念日がすき焼きの販売促進に寄与しているのか、ですが、その度合いは、正直、イマイチ感があります。

でも良いんです。自分が楽しいので。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.263日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に⑬

鶴「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただきました。

演題は「すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に」でした。

おかげ様にて募集定員を超えて満員になり、実に恐縮なことでした。

このページでも公開して参りますので、ご笑覧下さい。長いので14回に分けて公開しています。

なお内容は、「法人会」さんが相手ですから、経営者の方向きにアレンジしてございます。

<以下本文>

それで結局、「ちんや」はこの時期、「絶対安全ですPR」をしませんでした。

そんなある夜、銀座でヤケ酒を飲んでいましたら、見知らぬ客と居合わせまして、よせばいいのに、店のママが「こちらは浅草の「ちんや」さん」とか紹介するもんですから、すぐにBSEの話しになりました。

で、そのオジさん、私の考え方を聞いたら「それじゃダメだ!」「だからボンボンだって言うんだよ!」「ガンガン安全PRしないと、君は君の代で店を潰すぞ!」と言われたんですね。分かってないヤツはそういうことを言うんです。

内心ハッキリ申しまして、頭からビールかけて差し上げたい!っていう状況ですが、結局私はそれはしませんで、そのオジさんが帰った後、ママから「悪かったわねえ。それにしても、住吉さん、結構大人だったのね。いつかお客様の信頼は戻るわよ。」と褒められたことを覚えています。

当時身のまわりに良い話しがほとんどありせんでしたので、この夜のことは鮮明に覚えています。分かってない人の意見なんか採り入れたりせず、結局、お客様に嘘をつかなくて良かった、と今は清々しい気持ちを抱いております。

さてさて、最後になりますが、なにしろ様々なことが色んな意味で、色々に多様化しているのが現代だと思います。ですから、すき焼き業界も多様化し、お客様に食べ比べていただけば良いと思いまして、ある時調べてみましたら、実は既にすき焼きは結構多様でした。色んなすき焼きのことを知れば知るほど楽しいんです。

では、どうやって、色んなすき焼きを知るようになったか、ですが、それは9年ほど前に遡ります。その頃食文化研究家の向笠千恵子先生が『すき焼きものがたり』を雑誌に連載なさる、というので、そのスポンサーに成りましたら、その本に載ったすき焼き屋で集まって宴会しようという話しになりました。それが『すきや連』というグループの原型です。

以後14回の会合を重ねてまいりまして、今月29日に15回目が彦根でございます。今回も全国から松阪の「和田金」さん、京都の「三嶋亭」さん、米沢の「登起波牛肉店」さんなど、超有名どころの御主人さん方が集結します。グループを作った当時を思いおこしますと、BSE問題の後で、「ライバルの足を引っ張っている場合じゃない」という意識がすき焼き屋同士を仲良くさせた、と考えております。

その連載が編集されて『すき焼き通』という題名の単行本に成りましたので、勢いに乗って、『すき焼き通の日』を制定しました。『すき焼き通』の刊行日だった毎年10月15日が、その日なんですが、日本記念日協会さんに公式認定してもらいました。

こうした活動を通じて、日本には色んなすき焼きが在るんだ!是非食べ歩いてみよう!と言う気運が盛り上がれば良いと思っておりますし、発想の違う人には相手が御客様でも普通に反論します。

先日「ちんや」のすき焼きを食べた人から、「オタクの割り下は甘い!」と御意見をいただきましたから・・・

<この話しは長いので14回に分けて公開しています。続きは明日の弊ブログにて。>

追伸①

「ぴあMOOK 旨い肉 2014 首都圏版」

~感涙必須の旨い肉200軒 に「レストランちんや亭」の、ハンバーグとサイコロステーキを載せていただきました。

ご購入は、こちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は353人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.228日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

すき焼きの歴史と現在~若き料理屋さん達のために⑩

全国料理業組合「芽生会」関東甲信ブロック会議で、すき焼きについて講演することになりました。

「芽生会」と申しますのは、各料理屋さんの若手後継者の集まりです。講演場所が同業の名店「太田なわのれん」さんなので、正直かなり話しづらいですが、若い料理屋さん達の参考になりますよう、頑張って原稿を準備しました。

ここでも公開していますので、ご覧下さい。

長いので5/12から5/21まで10回に分けて公開して来ましたが、本日が最終回です。

<以下本文>

さてさて、最後になりますが、なにしろ様々なことが色んな意味で、色々に多様化しているのが現代だと思います。

ですから、すき焼き業界も多様化し、お客様に食べ比べていただけば良いと思いまして、ある時調べてみましたら、実は既にすき焼きは結構多様でした。色んなすき焼きのことを知れば知るほど楽しいんです。その見本が、今日の会場の御店「太田なわのれん」さんですね。

では、どうやって、色んなすき焼きを知るようになったか、ですが、それは9年ほど前に遡ります。その頃向笠千恵子先生が『すき焼きものがたり』を雑誌に連載なさる、というので、そのスポンサーに成りましたら、その本に載ったすき焼き屋で集まって宴会しようという話しになりました。それが『すきや連』というグループの原型です。

その後14回の会合を重ねてまいりました。当時BSE問題の後で、「ライバルの足を引っ張っている場合じゃない」という意識がすき焼き屋同士を仲良くさせた、と考えております。

その連載が編集されて『すき焼き通』という題名の単行本に成りましたので、勢いに乗って、『すき焼き通の日』を制定しました。『すき焼き通』の刊行日だった毎年10月15日が、その日なんですが、日本記念日協会さんに公式認定してもらいました。

また、この楽しさを一般の人にも知っていただこう、と『すき焼き通検定』試験を実施しています。これは本当に試験でして、「大人の食育」と言っても良いものだと思っています。既に90人ほどが合格なさいました。だいたい、ですね、人に試験をするって実に良い気分でして、皆さんもトライしてみて下さい。

以上、この段では最近私がやって来たことを色々散文式にお話ししましたが、ネットをはじめとする技術が進んだから、何か違う方向に向かい始めたわけでは勿論ありません。手前どもの方向性は「商品としてのすき焼き」の段でお話しした通りです。

ネットは、そう方向性を強化するのを助けてくれる、そういう利器が使えて面白い時代に成った!と思っております。

繰り返しになりますが、すき焼きは「生活不用品」ですので、売りやすくはございませんが、日本に日本人の歴史が在る限り、「すき焼きの思い出」という商品は売れます。そして、そうすることで私はじめ働く者がハートに暖かい気持ちを持って働くことが出来ます。

今後も、新たな作戦を考え出しつつ、しかし方向だけは間違えずに進んで行きたい、そういう強い気持ちを、ただ今私は抱いております。

私も若い頃は、どういう店にしたものか、思い悩んだものですが、今は時計の針を戻せたとしても、この方向だろう、と思っております。

そのことを本日皆さんにご紹介できまして、大変光栄に思っております。時間も時間ですし、御後は楽しい宴会で、よろしいようでございますので、この辺りにて終わらせていただきます。

皆さん、お忙しい中、遠路お集まりいただき、また長時間の御清聴、誠に誠に有り難うございました。最後になりましたが、皆様の御店のますますの御繁盛を祈念いたしまして、今日の話しを終わります。有り難うございました。

<これにて長かった、この話しも終わりです。10日間の御愛読ありがとうございました。>

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。

不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。

ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.174日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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すき焼きの歴史と現在~若き料理屋さん達のために①

全国料理業組合「芽生会」関東甲信ブロック会議で、すき焼きについて講演することになりました。

「芽生会」と申しますのは、各料理屋さんの若手後継者の集まりです。講演場所が同業の名店「太田なわのれん」さんなので、正直かなり話しづらいですが、若い料理屋さん達の参考になりますよう、頑張って原稿を準備しました。

ここでも公開してまいりますので、ご覧下さい。長いので5/12から5/21まで10回に分けて公開いたしますね。

本日は概要のレジュメで、明日からが本文です。

全国料理業組合「芽生会」 

住吉史彦講演 『すき焼きの歴史と現在』

<すき焼きのルーツから今日まで>

・杉焼き 鋤焼き 剝き焼き 「ももんじ屋」

・畜産業の勃興以前~「今」が付くと高級店

・ザクの変遷と『高等すき焼き』

・牛鍋とすき焼き、関東風と関西風

・畜産業の発達と「霜降り礼賛」

<食べ物としてのすき焼き~「未来のすき焼き」はすき焼きの原点から>

・動物性のタンパク質、旨み、脂肪

・甘い味付け、アミノカルボニル反応

・熱源が客席に⇒今後は、この特徴を活かせないか?

・硬くて臭い肉⇒香辛料=葱+味噌⇒カレー粉もなかなか美味い(=小津監督流)

・食文化史上の特殊性=明治時代という特定の時代との結びつき

<商品としてのすき焼き~「ちんや」の方向性>

・「生活不要品」。しかし人生の必需品にしていただくことも可能! 

*弊社の経営理念=「心に残る思い出を!」 弊社は平凡な家族の幸せと共に在りたい。

*ご家族での利用に特化して販促を⇒記念日割引、登録商標『牛っとハート』

*すき焼きという商品は売り易くない、しかしすき焼きの思い出という商品は売り易い。

・「老舗」の存在意義とは? 10年に30回、30年に90回のリピートを!(家族単位で)

・家族を統一するのは味覚

<現代社会におけるすき焼き~結構、面白い時代になった!>

・ネットの普及・SNSの普及=ネットは短文と画像が好き

⇒『すき焼き思い出ストーリー』『すき焼き川柳on Twitter』、検索され易いブログ

・小企業でも社会貢献を!小企業こそ社会貢献を!

⇒『今こそ宮崎牛を食べる会』(黄蹄疫問題)(Twitterユーザー向けチャリテイー宴会)

⇒東日本の畜産支援『1千人の笑顔計画』⇒出されて嬉しいクーポン

・健康志向「デトックス」重視⇒すき焼きは、実は野菜を食べる料理⇒「変わりザク」

・知るほど楽しい、色んなすき焼き

⇒向笠千恵子先生『すき焼きものがたり』の、雑誌紙上での連載を支援

⇒『すきや連』を結成。すき焼き屋同士を仲良くさせたBSE問題。

⇒『すき焼き通の日』を制定(=『すき焼き通』の刊行日だった毎年10月15日)

⇒『すき焼き通検定』試験 ~一般の、大人の食育

*すき焼き業界を多様化させたいと思ったら、実は既に結構多様だった!

以上がレジュメで明日からは本文です。

この話しは長いので5/12から5/21まで10回に分けて公開いたします。明日もよろしくお願い申し上げます。

追伸①

TV東京『和風総本家』に「ちんや」が登場します。

「ちんや」に豆腐を納めて下さっている「市川食品」さんを密着取材する特集の中で登場します。5月16日(木)21時~放送です。ご覧ください。

http://www.tv-osaka.co.jp/ip4/wafu/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.165日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

幸福の一皿

 皆さん、毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。
 日本記念日協会から認定されています。 

<「すき焼き通の日」の由来>
 すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成された。
 すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした。

<「ちんや」ではキャンペーンをしています>
*下記の期間に「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に新書『すき焼き通』を差し上げます!
実施期間:平成24年10月13日~10月15日
・すき焼き1人前につき1回抽選できます。
・外れた方にも粗品がございます。

*是非とも抽選にご参加下さい!

 さて

 BSテレビ朝日「幸福の一皿~美味しさの物語」に出していただくことになり、収録がありました。

 この番組は・・・

「シェフの人生に思いをはせ、心が温まる味…。手間暇かけた料理人の愛情を知ることで、自然と感謝の気持ちを抱く味…。ある客のエピソードを聞いて、思わずほろりとしてしまう味…。この番組では、そのような心に響く“幸福の一皿”を追い、さまざまな物語に耳をかたむけます。」

という趣向で、毎回一つの料理にテーマをしぼって採り上げて行きます。

 青春の大盛りスパゲティ

 秋の彩りが詰まった 京都のお弁当

 今夜は豪華にビーフステーキ

 庶民の味方!揚げたてコロッケ

 夏の横綱!匂いがたまらない”うなぎ”

 日本の夏に涼をもたらす『甘味』

 日本中がおかわり!みんなのカレーライス

 家族でにぎやか!アツアツ餃子

 ほほ笑みの「オムライス」

 天丼 大満足!

 食卓の人気もの「ハンバーグ」

 寿司の王者!マグロにゾッコン

 人の心を打つ「そば」

 日本人に元気をくれる「とんかつ」

~なかなか突っ込んだ内容です。

 「とんかつ」の回の時、浅草の「ヨシカミ」さんや、やはり浅草の「すぎ田」さんが出ていて、羨ましいなあ、と思っていたら、私の所へも回って来ました。

 ただ、突っ込んだ内容だけに収録は結構大変でした。1時間番組の中で、メインの店は2軒(=「ちんや」ともう一軒)ですので、たくさんのシーンを撮らないといけません。

 厨房のシーン、インタビューは私の分と「すき焼き応援団」の先生の分、それから店内の各所、開化絵、お客様が召し上がっている様子・・・

 ネタバレは具合が悪いので、ここに詳しいことは書けないのですが、なにしろたくさんのシーンが必要で、朝10時に始まった収録は、夜6時過ぎまで続きました。8時間です。

 実は、この夜、私は出番がありました。

 茨城県酒造組合さんが「浅草花やしき」で開催する「茨城地酒祭り」で乾杯の発声をすることになっていたのです。

 「花やしき」さんは、浅草は浅草でも2丁目の端の方ですから、ゆっくり歩くと10分以上かかります。

 乾杯の6時半の少し前には現場に着いて、会場や段取りを確認しないといけません。出演者が早めに来ていないと主催者の方も心配なさるでしょうから、ギリギリでは良くないですね。

 で、結局猛ダッシュ。なんとか間に合わせました。

 そうしましたら、なんか「地酒まつり」が、この日の収録の打ち上げみたいな気分に成ってきて、とても愉快に飲めました。乾杯の出番は最初だけで、その後は飲めますからね。

 さらに閉会後は、蔵元さんや浅草料理飲食業組合の仲間が合流して、二次会の「水口食堂」さんへ!

 盛り上がりましたよ、当然。

 う~い、ひっく。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて959日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

通に成る日

 皆さん、今日は何の日ですか?

 毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。

 「すきやきどおりの日」では勿論なく「すきやきつうの日」です。日本記念日協会から認定されていまして、皆さんにすき焼き通に成っていただこう、という日です。

 実は2008年のこの日、向笠千恵子先生の『すき焼き通』(平凡社新書)が刊行されました。当然、お祝いの会をやろう、ということになりまして、本に載っているすき焼き屋さんを始めとした関係者が集合しました。それが、この記念日の由来です。

 会場は光栄なことに弊店「ちんや」でした。

 この集まりは大変盛り上がり、

 楽しかったので、また、やろう!

ということになりました。そういう経緯で、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成されまして、以来4年。例会の回数も既に12回を数えるに至りました。

 しかも嬉しいことに、毎回50人近くの参加者があって大盛況です。

 この日を一つの目印にして、すき焼きの美味しさと楽しさをアピールして行こうと、記念日として日本記念日協会さんに登録した次第です。

 今年のこの日も、「ちんや」ではキャンペーンをします。

 10月13日~10月15日に、「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に、この御本『すき焼き通』を差し上げちゃいます!

 すき焼き1人前につき1回抽選できます。

 外れた方にも粗品を御用意します。

 是非ともご来店&抽選にご参加下さい&当選したら、本を読んですき焼きのことを勉強して下さいね~

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて947日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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心にまで作用する料理

 向笠千恵子先生の連載『続すき焼きものがたり』が、最終回を迎えました。最終回ですので、すき焼きと日本の食文化の今後を俯瞰する内容でした。

 以下やや長い引用ですが、先生はきっとお許し下さると思いますので、引用しますと・・・

 最近印象に残ったのはーーあなたにとって、すき焼きとはどういう食べものか?という質問に対して圧倒的多数だった「家族の絆」という回答。

 「家族そろったときのごちそう」

 「家族と仲良く囲むもの」、そして

 「・・・とくに祖父母が育ち盛りの孫たちの食べる姿を見たがる」

と、平和でおだやかな家族のつながりを具体的に語ってくれた方もいたし、

 「家族団欒のためのツール」とずばり言い切った発言もあった。

 それくらいに心を芯からあたためてくれる料理なので、「家長の威厳を示せる」と、心理作戦にも有効という意見もなかなか的確でおもしろかった。

 よくおぼえているのは、すき焼きの魅力を

 「幸せになれる料理」

 「やすらぎ」

 「いのち」と、気持ちをくつろがせてくれるものーーと断言している方々が多いこと。

 おいしいことが大前提ではあるけれど、心にまで作用する料理を、わたしはほかに思いつかない。

<引用終わり>

 思えば『続すき焼きものがたり』の前編『すき焼きものがたり』の連載がスタートしたのが2006年。そして、その連載が単行本『すき焼き通』に編集されたのが2008年。

 『すき焼き通』の出版記念会は「ちんや」で開催され、その夜その場に居合わせたメンバーで「すきや連」が結成されました。2008年10月15日のことです。この日は「すき焼き通の日」として公式認定されています。

 この時、向笠先生には「すきや連」の旗振り役に成っていただきました。以来「すきや連」は11回を数え、続編の連載も「連」と併行して今月まで続いてきました。

 その、2006年以来の流れの、一つの結論が今回の最終回です。

 もう一度引用します。

 「心にまで作用する料理を、わたしはすき焼きのほかに思いつかない。」

 先生、長期に渡る連載、本当に有り難うございました。

 追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 PR動画も撮りました。⇒こちらです。目が点に成りますよ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて759日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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ノンアルコール・ワイン

 今日は何の日でしょう?

 毎年10月15日は「日本記念日協会」公認の、『すき焼き通の日』です。

 2008年のこの日、向笠千恵子先生の御本『すき焼き通』(平凡社新書)が刊行され、その出版祝賀会が、「ちんや」で開催されました。

 やがて、その祝賀会に出席したメンバーを中心に、すき焼き店とすき焼き愛好家の団体「すきや連」が誕生。

 すき焼きの、美味しさと楽しさをアピールする日として、この日を記念日登録いたしました。まあ、私が登録申請したんですけどね。さて、

 先日テレビの情報番組のトレンド・コーナーで、ノンアルコール・ワインの特集をやっていました。

 ノンアルコール・ビールが売上げ好調なのを見て、ノンアルコール・ワインも売り出し攻勢をかけている模様で、酒屋さんでも大きなスペースを割いて陳列しているのだとか。それがトレンデイーで便利なこととして、「絶賛」の勢いで紹介されていました。

 私は、酒の拡販に心血を注いでいる方を何人も存じ上げていますので、この番組を見て、とてもブルーな気分に成ってしまいました。

 話しをワインに戻しますが、

 ノンアルコール・ワインって葡萄ジュースのことじゃないの?

と思った方もおいでと思いますが、残念ながら、違います。

 ワインができる醸造の工程を思い出していただくと、ジュースの中の糖分は醗酵することでアルコールに変わります。ノンアルコール・ワインの糖分は、その醸造後の方の糖度でないといけないわけです。元のジュースと同じというわけにはいきません。

 さらに、やはり醸造中にできてくる、アミノ酸や酸も、できるだけワインと同様でないと、ワインの味になりませんね。

 いったん、ワインとして醸造した後、アルコールを除去するそうで、方法は膜を使ったり、ガスを使ったりと、いくつかあるようです。

 結構難しいですよね。ご出演の醸造部長さんは、相当苦心してお造りになったようです。

 さらに、です。どうせ、加工するのなら、「本格的なテイストを!」ということで、重みのある御味にするために、タンニンを入れます。

 担任の先生じゃあないですよ。

 有機化合物の「タンニン」のことでして、これは渋みを感じさせる物質ですが、それを補強するために、なんと、お茶を加えます。ワインの渋みもお茶の渋みも化学的には、タンニンで同じなのです。

 そうです、ノンアルコール・ワインは、実は葡萄ジュースではなく、葡萄茶だったのです。

 この配合を編み出した、醸造部長さんの御苦心には感服します。

 また、こういう飲み物があることで、酒の飲めない人が、楽しく酒席に参加できるのであれば、その人達を幸せにする商品であることは、間違いないのでしょうね。

 でも、うーん、ですよね。

 S菊酒造の若旦那なんかは、まったくの下戸でいらっしゃるけど、ウーロン茶だけで、三次会までつきあってくれますよ。

 

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて592連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

ビートルズ記念日

 暑いですね。節電の一環で、「ひんやりジェルスカーフ」なる物を買って、全スタッフに1個ずつ配りました。なんでも、

 水に浸すだけで簡単冷却!

 首や額に巻くだけ!

 高機能素材でサラサラ&消臭!

だそうです。私は使いませんけどね、似合わないので。さて、

 毎日ツイッター検索をしています。そのわけは・・・

 ブログのネタが拾えるから!

 6/29にも、ツイッター検索していたら、加山雄三さんと、ビートルズと、すき焼きのことがやたら、ツイートされていましたので、勿論リツイートしました。

 なんでだろう、と思って調べたら、この日は「ビートルズ記念日」だったらしく、ビートルズと交流のあった、加山雄三さんがラジオに出演して、初来日した1966年当時の思い出話しをされていたようです。

 私は、ラジオを直には聞かなかったのですが、ツイートによれば、

 加山雄三さんはビートルズの4人と、すき焼きを食べたのだとか。 

・・・誰も箸を上手く使えず、肉を一本の箸で刺して食べた。ジョンは椅子をどけて床に正座しテーブルに顔をのせて食べた。加山さんが「それは行儀が良くないよ」と言ったら、ジョンが「僕は今日本人の気持ちを味わっているからいいんだ」と言った・・・のだそうな。

 へー。

 この日は、「すき焼き」という単語が、グーグルの「検索急上昇ワード」になったとか。

 ほー。

 立派に、ブログのネタになりましたね。ひひひひ。

 なお「すき焼き通の日」も公式認定されております。10月15日です。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

 7/18に「第三回すき焼き通検定」を実施します。合格すると特典満載ですよ!

検定の詳細はこちらです。 

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