店内の様子

「ちんや」店内の様子を撮って冊子を作りました。

通販などの荷物に入れます。

コロナで外食のお客様はメッキリ減り、代わって通販が増えましたが、肉だけ届けたのでは、店の様子が感じられません。それでは雰囲気でませんよね。

内容は、お客様が浅草へ見えてから、食事を終えるまでをスライドショーのように撮ってあります。

集合場所は雷門。仲見世を散策して、さて「ちんや」へ。

暖簾をくぐってから、部屋へ案内され、乾杯、すき焼きと順をおっています。

GW連休で「家すき焼き」をする皆さんが少しでも盛り上がると良いなと思います。

通販のご注文は、こちらから。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.086本目の投稿でした。

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第二日曜日

5月9日は、5月の第二日曜日なので「母の日」です。

「母の日」はアメリカ発祥ですから、すき焼きと結びつくイメージはありませんが、実際は、例年お母さまを中心に「ちんや」で食事していただける日でした。

「母の日」=カーネーションが基本ではあるものの、花には実用性がなく、また生ものでいたみ易いので、「もったいない」と思う方が少なくなかったのだろうと思います。

「母の日公式」だというサイトがとったアンケートによると、「母の日」に

・一緒の時間を過ごす方は、7.6%

・お花をプレゼントする方は、27.8%

で断然花をプレゼント派が多いですが、それにしてはウチは使っていただいていた気がします。

が、コロナ禍で二年連続残念なことになっています。特にお母さまが高齢の場合は会うのは難しい状況ですね。

通販でお母さまに肉を贈り、ZOOMでつないで同時に食べるなど工夫していただければ嬉しいです。

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ラムネの日

5月4日は「みどりの日」ですが、「ラムネの日」でもあるそうです。全国清涼飲料工業会が認めているそうな。ご存じでしたか?

東京の千葉勝五郎という人が、1872年(明治5年)の5月4日にラムネの販売を始めたことが、根拠になっています。

ところで皆さん、ラムネって何語か、ご存じでしたか。

英語です。レモネードという英語が訛ったものです。

ですので、当然ラムネは英国生まれです。1843年に英国人のハイラム・コッドという人が「玉栓瓶」を開発し、その瓶にレモネードつまり炭酸水にレモン味を付けたものを詰めたのが起源だそうです。

この「玉栓瓶」に詰められていることが、ラムネの大きな特徴です。

ラムネ瓶には、上から5分の2ほどの位置にくびれが設けられており、口とくびれの間に「ラムネ玉」と呼ばれるガラス球が入れてあります。

この瓶にラムネ液を詰めて、すぐさま瓶をひっくり返すと、内部の炭酸ガスの圧力で「ラムネ玉」が口まわりのゴムパッキンに押し付けられ、瓶が密閉されます。つまり炭酸飲料の中の圧力だけを利用して密封する仕組みなのです。

ラムネ瓶が、あのようにユニークな形をしているのは、この瓶詰め方法を採用しているからだったのです。

でも英国人は、このユニークな形の瓶を見捨ててしまい、今は日本人だけが使っています。

この点=日本だけに遺されている~がラムネの第二の特徴です。

英国で見捨てられた理由は、その後に、王冠で炭酸水に栓をする方法が開発されたからです。そちらの方は瓶の形がシンプルです。一方のラムネは、瓶の形がユニークですから、当然造るのにコストがかかりますし、また洗浄も面倒です。

しかし、なぜか、下町の日本人はラムネを造り続けています。しかも、瓶をリサイクルさせて造り続けています。ちょっと感動します。

ラムネ瓶は、王冠を使う普通の瓶と異なり、栓(=玉)まで含めてリサイクルが可能です。カンペキな「リターナブル容器」と言えます。リサイクルできるのが第三の特徴。

「ちんや」では墨田区・「興水舎」さんのラムネをご用意しております。酒を飲めない折柄、ラムネをご賞味下さいませ。

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推しグルメ

「文春マルシェ」さん限定ですが、ローストビーフの通販もしています。

最近その「文春マルシェ」の「推しグルメ」のコーナーに載せていただきました。

「ちんやは雷門の数軒隣にあるすき焼きの老舗。程よいサシの入った肉で作るすき焼きがことのほか美味しいのですが、なんと今回、社長の号令ですき焼き味のローストビーフを作ってしまいました。割下風味の下味をつけた牛肉を低温調理でローストしたもので、日本人が大好きなすき焼きとローストビーフが同時に楽しめちゃうなんて反則的な美味。赤身好きならもも肉を、脂がのった肉が好きならばサーロインをどうぞ」(カッシー)

カッシーさんに角が生えて牛になった絵が、このコメントに付けられていました。

ありがとうございます。

ますます反則(販促)を目指します。

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四定席

寄席の強行営業で話題になった「浅草演芸ホール」さんは、結局5月から休業に入ったようですが、1年前と比べると、今回は強行営業を支持する意見が増えたように思います。

オリンピックの方が危険なのに、なぜ寄席を弾圧するのか?!という意見の方が多いようです。

その「浅草演芸ホール」の松倉会長が月刊「浅草」に、

「浅草六区芸能伝」を連載していて、最近「月刊浅草WEB」でも読めるようになりました。

松倉会長には拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』にも出ていただきましたが、連載41回は「演芸ホール」のバックヤード・ツアーでした。

ツアー先は例えば、「廻り舞台」の地下。

「演芸ホール」の「廻り舞台」は、あえて手動式になっていて人間が廻します。

「演芸ホール」が「フランス座」だったころ、舞台を廻すのは進行係の仕事の一つで、進行係は文芸部員が兼ねてしました。フランス座の文芸部員だった井上ひさしさんが廻したこともあったそうです。歴史ですねえ。

ちなみにですが、ストリップショーとお笑いを上演していた「フランス座」が、寄席の「浅草演芸ホール」に転換したのは、1964年のことでした。

その歴史は、1857年創業の「鈴本」(上野)、1897年創業の「末廣亭」(新宿)より浅いので、東京寄席組合所属の四定席を列記する場合は、

東京寄席組合(鈴本演芸場・新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場)

と書きます。雑学まで。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.082本目の投稿でした。

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八十八夜

今日は「八十八夜」です。新茶の季節ですね。

私は「日本茶アドバイザー」でもあるので、お茶のこともたまには書こうと思いますが、最近の話題は、

鹿児島県の、2019年の茶の産出額が、50年以上トップであり続けた静岡県を抜き、初めて全国1位になった件でしょう。

静岡の自治体の市長さんがテレビで、

由々しき事態だ。なんとしても首位を奪還せねば。

と語っていました。

が、元々鹿児島は茶摘みする回数が静岡より多いです。

静岡では、今の時期(「一番茶」)を含めて、年に三回摘むのが普通ですが、鹿児島は温暖なので年に四~五回摘めるのです。

秋以降に摘んだ茶は品質がイマイチで好まれないのですが、昨今お茶はペットボトルで飲むものになりましたので、ペット用なら、四番・五番でも、まあ、いいやということで、鹿児島が一年中フル稼働するようになったのです。

対する静岡はフル稼働しないので、鹿児島に抜かれたというワケ。

つまりこれは、美味しいお茶を愛する私としては少しブルーになるような話しです。

産出額を競う方向に行けば、ますますペット茶に傾斜する(=お味が疎かにされる)でしょうから、そっちの方が私としては、由々しき事態と思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.081本目の投稿でした。

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顔文字

このブログの自慢の一つに

顔文字を使わない

という点があります。

使わないと今時でないと思われるかな・・・と思いつつ、あえて使ってこなかったのですが、事態は一周して、顔文字・絵文字を使っていると若者世代から「おじさん絵文字」と、今は馬鹿にされるのだそうです。

若者世代では顔文字は最低線しか使わないそうです。文字の後に同じ意味の絵文字を入れるのは特にくどいと感じるそうな。

顔文字ではないですが、「!」「?」を色を赤くするのも「おじさん絵文字の代表」で嫌われるとか。

また「(笑)」は古く、笑一文字の方が若いとか。

そ、それは使ってるなあ(笑)

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.080本目の投稿でした。

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県民性

昭和天皇の誕生日です。

コロナのリスクを抱えたままオリンピック開催に進む今の様子を、昭和の戦争に例える人が昨今いるようです。「灯火管制」とか。この状況を昭和天皇ならどう見るか、聞いてみたい気がします。さて、まったく話しは変わりますが、

ネットで、県民性について緩くつぶやいているという方を見つけたのですが、ある日のツイートが気になってしまいました。

【一度は食べてみたい全国のご当地鍋ランキング

1位  石狩鍋

2位  きりたんぽ鍋

3位  ジンギスカン鍋

4位  ふぐちり

5位  すき焼き

すき焼きって「ご当地鍋」だったのでしょうか。

私としましては、すき焼きは全国鍋で、それぞれの土地に県民性を反映した「ご当地変わりすき焼き」があると考えています。

2015年に「ちんや」創業百三十五年を記念して、

『読み継ぎたい すき焼き思い出ストーリーの本』

を刊行した時は、その第3章を、

オラがすき焼き~家庭ごとに違うすき焼き、地方ごとに違うスキヤキ。なんて面白いのか!

にしました。

「すき焼きは「関東」VS「関西」だけではありません。ご家族の数だけ、街の数だけのすき焼きが在って、そのどれもが後世に伝えたいものばかりです。どれが一番美味しい?と問うのは止めて、全部面白い!と言っていただけたら嬉しいです」という趣旨でした。

瀬戸内ではすき焼きに大根を入れたり、高知では葉ニラを入れたりといった「ご当地変わりすき焼き」の件を、この章にまとめました。肉が牛肉でなくて、豚という地域もありました。

でも、すき焼き自体が「ご当地鍋」と思う人もいるのですね。

すき焼きは、松阪とか肉の有名ブランド産地で食べるもの、という認識なのかもしれません。歴史的事実としては有名産地が形成される前に都市部ですき焼きは食べられるようになったので、その認識はすき焼きの歴史を踏まえていないのですけど、今の世間の認識は、そういう具合なのかもしれません。

ネットを見ていると、色々なことに気づきます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.079本目の投稿でした。

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遠山の金さん

加藤官房長官が先日の記者会見で、東京都で寄席が観客を入れて興行していることについて「さまざまな支援策も活用しながら、イベントの無観客化に理解と協力をお願いしていきたい」と述べたそうです。これとは別に西村大臣も寄席の休業を求めたとか。

寄席の弾圧なんて、天保の改革以来でしょうね(笑)

この時江戸に200軒以上あった寄席が、老中・水野忠邦によって全廃されそうになります。それはやり過ぎと15軒だけは残そうと反対したのが、「遠山の金さん」こと遠山景元でした。

寄席はなんとか生き残り、水野が失脚すると復活します。

「よせよせといふ内もとの様(よう)になり」

は、寄席がたちまち息を吹き返した様子を詠んだ川柳です。洒落てますね。

水野は浮世絵も弾圧しました。特に役者絵、芸者絵、春画が不届きということで禁止されました。

これに対して反骨精神を発揮したのが、歌川国芳でした。役者絵の役者の顔にヒゲを書き込み、役者絵ではなく猫の絵だと言い張ったのでした(「猫の百面相」)。こうした作戦は、やがて一種の戯画作品として展開して行きます。洒落てますね。

今回のコロナの酒弾圧に対して、「酒の持ち込み歓迎」を打ち出した飲食店のやり方は、天保の庶民の様な反骨精神と言えるかもしれません。

が、しかし、

加藤官房長官は、これについても、

「自粛要請の対象ではないとしつつも「休業要請の趣旨に添わない」と指摘。その上で「こうした行為を推奨、黙認することのないよう、実態も踏まえながら飲食店に持ち込みをお断りすることを要請するなど各都道府県において適切な対応が図られていく」と述べたそうです。無粋だなあ。

令和の世に、金さんはいないのか、な。

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寄席

緊急事態中の寄席営業について東京寄席組合(鈴本演芸場・新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場)は、

「寄席は社会生活の維持に必要なもの」と判断し、4月25日以降の公演についても予定通り「有観客開催」を続けています。

世間では「浅草の大英断」と報じられていましたが、正確には東京四席亭が落語協会や落語芸術協会とも協議した結果と聞いております。

で、世間の反応ですが、「浅草演芸ホール」でリアルタイム検索をしたみたところでは、

ポジティブ40%

ネガティブ60%

という結果でした(25日15時時点)

要請破りを熱烈に支持する人が多いですが、過半数には届いていないようです。

それでも1年前とは大違いです、1年前は「自粛警察」が跋扈し、営業している店や施設を攻撃していましたが、今回演芸ホールさんを批判する人に当時の勢いはありません。

寄席に負担を強いる一方で、社会生活の維持に必要とは到底思えない聖火リレーが続いていて、これではダブルスタンダードそのものですから、自粛派も大声を上げにくいものと思われます。

弊店は大人しく酒抜き営業を続けながら推移を観て行きたいと思います。

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