闘牛

ふーん!へえ!というニュースが流れてきました。

オリンピック関連のニュースですが、どこかのんびり感があるニュースでした。

南日本新聞社によれば、

「東京五輪・パラリンピック参加国とホストタウンの交流を巡り、東欧のボスニア・ヘルツェゴビナが受け入れ先の伊仙町への訪問を取りやめたことが14日、分かった」

「同国は闘牛が盛んで、徳之島と共通の文化を持つことから、伊仙町がホストタウンに名乗りを上げた。2019年9月には駐日大使らが島を訪問した。町によると、何らかの交流は続ける方針」

ああ、日本は海外から感染拡大中の国と思われているんだなあ。今後どんどん訪日を取りやめる国が増えればオリンピックは難しくなるなあというニュースですが、

私がふーん!へえ!と思ったのは、ボスニア・ヘルツェゴビナにも闘牛があるという件です。

ここで「闘牛」と申しましても、スペインのような、人が牛を刺し殺すものではないです。

牛と牛が、角を突き合わせて相撲のようなことをする闘牛です。

それは日本国内数か所で行われていて、一番盛んなのが奄美の徳之島です。徳之島には伊仙町の他にも島内3町にそれぞれ闘牛場があり、まわり持ちで大会をしています。

歴史あるのは隠岐島。承久の乱(1221年)で流された後鳥羽法皇を慰めるために闘牛を開催した記録があるとか。

新潟の小千谷市では闘牛と言わず「牛の角突き」と言っています。この言い方の方がスペイン式と区別し易いかもですね。

今回闘牛つながりの国際交流が出来なかったのは残念ですが、今年やらなくても、コロナが終わったら推進していただきたいですね。

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すき焼きパスタ

ネットで「すき焼きパスタ」なるものを発見したので、

いったい、どんなパスタだろう?!

と思ったら、エバラさんがレシピを公開していました。既知のものだったようです。

そのレシピは当然「すき焼のたれ」を使わせるレシピです。

材料は、パスタと「タレ」の他は、

牛薄切り牛肉、長ねぎ、えのきたけ、春菊。

・フライパンで、牛肉を炒め、長ねぎ・えのきたけ・春菊を加えて炒め合わせ、「すき焼のたれ」で味付けします。

・鍋に湯を沸かし、スパゲティを茹でます。

・フライパンに湯きりしたスパゲティを加え、他の材料と軽く炒め合わせて、出来あがりです。

ご、ごく普通ですね。

巣籠で料理のバラエティーが尽きたら、やってみるのも悪くないかと。

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ゴミの日

信州の宿屋の跡継ぎだという人が、ある日ツイートしていました・・・

「月一回の「燃えないごみ」の日に、30年以上前のすき焼き鍋やら、土鍋やら、しゃぶしゃぶ鍋を一気に捨ててやった。創業時からあった物で、何年も埃だらけで積み上げられていた。家族もその存在すら忘れていて、捨てた事にも気付かないだろうが、勝手に一人でスッキリした。」

コロナでゴミ整理の時間が出来たのでしょうか。私も一年前の緊急事態の時は、帳場の整理をして、たくさんのゴミを出しました。

このツイートを読んで思い出しましたが、以前は旅館の名物料理として、すき焼きを出しているところが多かったものです。

修学旅行の思い出は旅館で食べたすき焼きだという人もいます。

地元の食材を入れた、一風変わったすき焼きは、私はとても面白いと思うのですが、それはニッチな考えなのかもしれません。

今は旅館に泊まっても、小さい鍋に、ほんの少しの材料を入れた、ミニすき焼きしかお目にかかりません。メイン料理の座から降ろされて、一つのアイテムとなっているのが実態でしょうね。

少し寂しい想いがします。

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後回し

支払うべきお金を後回しにすればするほど、人は信用を失うものだと教えられたことがあり、私もまったくその通りだと思っています。

今日は、そういうタイプの人のお話しです。

実は先週、小池百合子さんからメールが届きました。内容は「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金・支給決定通知」でした。124万円を送金してくれると言います。

今回の緊急事態の分じゃないですよ。3月8日~31日実施分について、5月10日に支給決定したという件。送金は、ここからまだ「2週間ほど」かかります。

つまり3月頭に始まった件の入金が5月下旬になるという次第。飲食店がボヤくのは当然と思います。

ここでもし、この入金が「すぐ」、たとえば3月半ばだったら、どうなりましょうか。

飲食店の協力率が、ぐぐっと上がっただろうと私は思います。

もちろん、その場合は強い罰則付きです。協力金を受け取っておいて実態は時短しない店があれば、それは公金詐取ですから、多額の罰金とか、きびしい処置をして良いと思います。

「協力金を受け取ったのに時短しない店」として店名公表するのも一手と思います。その店の信用は地に落ちますからね。

そういう処置とセットにしておいて、協力金を先払いすれば、ゼッタイに飲食店の協力率が上がっただろうと私は思います。

そうしないのは東京都が業者を、そもそも信用していないからでしょう。

人って、自分を信用してくれない相手を信用はしないもんですよね。

私は「お上」対「下々」の間においても信用は大切と思っています。そして飲食店の時短協力率は、今のままでは多分上がらないと思います。

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ご指導

緊急事態について百貨店業界が「面従腹背」に転じたと報道されていました。

原則は「休業」でありながら、美術品・宝飾品以外は皆「生活必需品」だとして営業範囲を限りなく拡大しているそうな。

ゴールデンウィークの間、要請対象外となった有名ブランドの路面店や家電量販店などが営業を続け、買い物客でにぎわっていたのを見て、百貨店の方々は「正直ものが馬鹿をみる」と感じてしまったとか。

この傾向、私は飲食店ですが、身に覚えがあります。

この際だから申しますが、日本の行政のご指導って、協力的な会社にばかり行使される傾向があります。

協力的な会社には熱心に指導しますが、非協力的な会社は、ほぼ放置。

非協力会社が何か事故や不祥事を起こしたり、あるいは一般からの通報があれば指導しますが、それ以外は、放置の一手です。

では、協力的な会社に良いことがあるかと言うと、たまに表彰されるくらい。

特定の役所がそうだというわけではなく、どの役所もそうです。

そうした日本の行政のノリが遺憾なく発揮されたのが、今回の休業要請だと思います。

あー、言っちゃった。

ウチはそんなことない!

という公務員さんからの抗議をお待ちしております。

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小満

本日は「小満(しょうまん)」です。二十四節気の八番目で、「立夏」の次ですね。

二十四節気には、祝日になっている「春分」「秋分」や、

メジャーなものとして「立春」「立夏」「立秋」「立冬」「夏至」「冬至」「大寒」「大暑」があります。「ちんや」でも「大寒」の日の卵を「大寒卵」として売っていますが、それに比べて「小満」は地味です。ウチのパソコンも「しょうまん」と入れても変換しません。

でも、浅草に住んでいますと、この季節にはリアリティーがあります。

二十四節気の中で三社祭に一番近いからです。

三社祭の開催日は、5月18日に一番近い週末でして、「小満」は5月20日から22日の間ですので、同じ時期です。

祭の日は当然外の陽気が気になりますから、この時期の温度や湿度、日の傾き加減などにはリアルな記憶があるのです。今年は残念ながら中止ですが、陽気だけは体感しておきたいと思います。

ついでに申しますと、もう一つのマイナーな節季に「霜降」があります。

「しもふり」と読みたいところですが、「そうこう」でして、10月22日ごろです。

その時季に、温暖化、都市化した東京に霜が降りることはないので、リアリティーがまったくないですね。それでマイナーなのだと思います。

10月に、霜が降るのは地面ではなく肉の方ということで、「霜降」もご記憶いただければと思います。

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地域資源

「滋賀県の取り組みに生産地・近江八幡市が、待った!」

というニュースが流れましたが、皆さん理解できていますか?

「近江牛を生産していない市町でも、ふるさと納税の返礼品にできるよう、滋賀県が「地域資源」に認定したことについて、近江牛の生産地・近江八幡市が不当だとして、国に審査を求めています」

って、意味分かりますか?とても分かりづらいですよね。

これを理解するには「平成31年総務省告示第179号第5条第8号」を理解する必要があります。

この告示は「地域資源が豊富ではない市町村への配慮」として出されたものです。

「県内の複数の市町村において地域資源として相当程度認識されているもの」であれば、その商品を生産していない市町村であっても、ふるさと納税に使って良いというのが、この告示です。そう認識されているかは、県庁が認定します。

これにより滋賀県が、「近江牛」は県内の全市町村について「地域資源」だと認定すれば、実際には牛を生産していない市町村であっても、「近江牛」を使ってふるさと納税をして良いということになります。

そんな馬鹿な!とお思いでしょうが、「地域資源が豊富ではない」つまり目立ったブランド産品のない市町村への「配慮」として出された、この告示により可能になるのです。馬鹿げていますが、こういう告示が出ているのです。

例えば、宮城県は「仙台味噌」を県内全市町村について「地域資源」だと認定しており、「仙台味噌」なのに仙台市以外の市町村が売れるのです。実際に生産していなくても。

で、滋賀県も同じことをしようとしたら、牛肉の生産量が多い近江八幡市からクレームが出たという次第です。

実は、滋賀県全体で牛肉の生産が盛んなわけではないです。盛んなのは近江八幡市を中心にした県南東部。それ以外の市町村は生産が少なかったり、生産していなかったりするのに、「近江牛」ブランドにあやかることだけはしたいのです。

まったく変です。

そして詐欺的ですらあります。消費者は、ふるさと納税サイトで売られていれば、その村でその商品が生産されていると信じますよね。それが、そうでないなんて。

「近江牛」の一件は、注目されて良い一件と思います。

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5月19日に今日は何の日か?検索していたら、

天武天皇が、牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁止した日と出ました。これが有名な肉食禁止の詔です。

当時とはもちろん暦が違いますから、換算すると、この日は天武天皇4年4月17日でした。そして4月であるという点が実はポイントです。

この頃朝廷が人民に仏教をひろめようとしていて、これ以降日本人は肉を食べなくなったと解釈している方がいますが、少し違います。

この詔は、稲作期間である4月から9月は肉食をするなという話しでした。農閑期である10月から翌年3月までは禁止されていません。また当時の主な狩猟の対象だった鹿と猪については禁じられていませんでした(残酷な狩猟方法については制限がかけられました)

この詔を逆に読むと、鹿と猪は通年フリードリンクだし、牛・馬・犬・猿・鶏は10月から3月までに食えばOKとなります。

なんだか、最近出た禁酒令みたいですね。外ならOKとか、昼ならOKとか。

つまり、動物愛護の観点というよりは、稲作収入(→税収)を確保したいというのが本心と思われます。牛・馬は農作業に役立つ益獣なので、人民が食いたくなったからといって勝手に食うのはダメだという話しです。

この天皇は「壬申の乱」に勝って皇位を奪い獲った人で、専制的なキャラだったことが知られていますが、特に4年(675年)から6年(677年)は威嚇的な発令が多かったようです。人々はぶつぶつ不平を言っていたことでしょう。

結局日本人は、しだいに肉食禁止に慣れて行きますが、最初は文句タラタラだったと思われます。

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退任

昨日慶應義塾「料飲三田会」の総会が、オンラインで開催され、私は二期4年間務めた会長職を退任致しました。

その間ご尽力・ご協力いただいた役員の皆様、会員の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。また会務で自分の店を留守にする間「ちんや」を滞りなく運営してくれた店のスタッフにも感謝致します。ありがとうございました。

最後の1年間の活動はコロナに大きく制約されました。

同窓の会は、そもそも集まって懇親を深め、情報交換するためのものですから、それが不可能となると、他の形態を見出すのが簡単ではなく往生しました。

思案の挙句、唯一の方策として「GOTO料飲三田会」をやりました。

まったく、政府のパクりです(笑)

会で独自に食事券を作って、会員が他の会員の店へ食べに行けるようにしました。全体で集まることはできないので、個別に少人数で行こうという趣旨ですね。

先輩方のおかげで会に蓄えがあり、その資金をこの機会に「GOTO」に振り向けられたのは幸いでした。

後任は、「愛宕小西」の小西恭子さんが引き受けて下さいました。会としては初の女性会長です。時節に叶った承継が出来て、我ながらナイスと自負しております。

私同様新会長にご高配を賜りたく、お願い申し上げる次第です。よろしくお願いいたします。

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豚一殿

大河ドラマ「青天を衝け」で、これまで別々に描かれていた渋沢栄一と一橋慶喜とに、ようやくつながりが出来ることになるようです。ここまで結構時間かかりましたね。

渋沢が世に出たのは、なんと言っても慶喜に仕えたからですが、そういうことに詳しい方は他に大勢いるので、ここで書くのは止めておきます。

私が気になっているのは、慶喜が肉を食べるシーンがあるか?

ですね。

慶喜が肉を食べていたことは事実で、それもコソコソという感じではなく、当時から「豚一殿」というアダ名がつく位、知られたことであったようです。

慶喜の父・水戸斉昭も肉食家で、井伊直弼に牛肉を贈って欲しいと手紙を書いているくらいですから、慶喜にとっては何かひどく新しいことをやったという意識はなかったろうと想像されます。

そもそも徳川家は、禁欲的な家ではないです。

家康の頃から盛大に狩をしていて、鹿などの獲物を皇室に献上したり、町民に下げ与えることもありました。町民はありがたく食べていました。

慶喜は、将軍としても在職期間はわずか1年ほどでしたが、その後1913年まで生きて、歴代で最も長生きした将軍になりました。

きっと豚の効能だろうと私は思います。

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